一般記事
中和土木 結崎田原本線「結崎~三河工区」
2023.1.20 県中和土木事務所
三宅町伴堂周辺の整備2工事進む
工事は晃成建設、大和工業が担当
奈良県中和土木事務所は、結崎田原本線の「結崎~三河工区」の整備を進めている。
結崎田原本線は、川西町結崎(宮前橋西詰)と磯城郡田原本町鍵をつなぐ一般県道で、周辺には工業団地が複数立地している。また、開発中の用地、企業誘致が予定されている地域や工業ゾーンも多く、想定される交通量の増加が予想されているが、狭隘な区間があり、特に近鉄黒田駅の周辺などは車両1台がかろうじて通れる区間が続くなど、今後の交通量の増加や、安全面への対応などを考えると整備が急がれる路線でもある。
県は「県北西部4車線幹線道路ネットワーク」として三宅ICから結崎工業団地と昭和工業団地を経て国道163号高山大橋交差点へと繋がる4車線の幹線道路ネットワークの形成を構想しており、結崎田原本線の結崎~三河工区(事業延長2.1㌔㍍)を、道路幅員24㍍の4車線道路へ整備を計画している。計画では、結崎工業団地交差点から宮前橋西詰間を新設し、宮前橋西詰から三宅町伴堂北部の現道、及び大和御所道路の三河交差点から同線へ接続する区間を、同路線に組み込む形で拡幅し、黒田駅周辺を迂回する形で整備する予定で、用地確保が完了した箇所について順次工事を進めている。
現在、「結崎田原本線函渠工事」及び、「結崎田原本線街渠工事」の2工事が進められている。
「結崎田原本線函渠工事」は三河交差点付近から西の区間で行われており、工事概要は、工事延長353㍍、カルバート工25㍍。施工は晃成建設が担当。1月中旬での進捗は約40%。「結崎田原本線街渠工事」は既存の結崎田原本線と新たに組み込まれる路線の交差点付近で行われており、工事概要は、工事延長=170㍍、排水構造物工93㍍。施工は大和工業。1月中旬での進捗は約20%となっており、両工事共に3月中旬の完成を目指している。
中和土木事務所は、早期の全線供用目指し、未取得の用地確保を進め、同路線の整備を推進してゆく方針だ。
また、三宅町、田原本町が同路線に接続する形で、三河交差点から東に向かい国道24号唐子交差点に至る区間で町道の拡幅を行っており、それぞれの整備が進むことでより大きな幹線ネットワークへの発展が期待される。