一般記事

中和土木 米川護岸工事

2022.12.8 県中和土木事務所

流下能力を向上させ浸水被害を低減
松好建設で着工

 奈良県中和土木事務所が進めている米川護岸工事が着工した。
 米川は流域面積約19平方㌔㍍、幹川流路延長約9㌔㍍の河川で、橿原市の中心市街地を流下し、橿原市内で寺川に合流する。沿川には耳成山や香具山など歴史的遺産が点在し、近年の宅地化進展、雨水の流出が増加、近年では平成19年7月洪水において、床下浸水7戸の浸水被害が発生している。
 県は、「米川河川改修事業」として木原橋上流(橿原市木原町地内)から中の川合流点(橿原市出合町地内)までの事業区間延長1900㍍で河川改修を進めており、同工事はその一環として橿原市木原町、耳成山の東側の米川左岸を、既設の護岸を延長する形で整備するもの。
 施工を松好建設が担当し、12月5日から施工部の除草・伐採に取り掛かっている。工事概要は、工事延長40㍍、大型ブロック積105平方㍍。5年6月末完成の予定。
 県は、平成6年度を目標に極楽橋までの護岸整備と極楽橋の架け替えを行う方針で、同事務所は準備を進めている。
 同事業の完成により、概ね5年に1回程度の確率で発生する洪水を安全に流下させ、法花寺町などの浸水常襲地域の浸水被害に対するリスクの低減が見込まれている。

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