現道拡幅のため仮設道を整備
施工は広成が担当

　奈良県奈良土木事務
所は、「一般県道笠天理線仮設道路整備工事」を進めている。笠天理線は、桜井市笠から国道２５号に接し、桜井市北東部から天理駅周辺地区へのアクセス道路として沿線地域の生活を支える延長約４．８㌔㍍の道路。
　同工事は、天理ダムから約１．４㌔㍍南に下った天理市下仁興町（下仁興工区）において道路の拡幅工事を行うため、現道の西側に仮設道を建設するもの。
　下仁興工区は、幅員が狭小で乗用車の対向が困難で、車両の通行に支障をきたしており、以前より拡幅工事が行われていた。現在までに、事業延長約８００メートルの内、約６００㍍あまりが供用されている。残された区間は東側が急峻な斜面に接し、西側は藤井川が流れており、そのままでは工事が進められないことから、藤井川の西側に仮設道を整備し、作業スペースを確保する。
　工事の概要は、工事延長１４７㍍、路体盛土工７６０立方㍍、排水工１式。施工は広成が担当し、１１月末の完成を予定している。同工事の完了後、引き続き仮設道の舗装に取り掛かる予定。
　同事務所は、同工区の未施工区間の整備を行うため準備を進めており、仮設道完成後に、鉄筋挿入工などの斜面改良を行い、拡幅工事へと進めてゆく計画だ。
　同工区を整備することにより、狭隘区間を解消し、通行の安全確保と、交通の円滑化に寄与することが期待されている。