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公募管理制度を検討 総合公園の体育館新設整備で 日本工営都市空間で進む
2022.9.8 大和高田市
大和高田市は、一般競争入札「大和高田市総合公園公募設置管理制度(Park―PFI)導入検討業務委託」を開札、落札した日本工営都市空間奈良事務所(奈良市西大寺赤田町1丁目2―13)に業務を委託して進めている。業務場所は西坊城(大和高田市総合公園)。委託期間は5年2月28日まで。
これは、令和4年度に大和高田市総合公園の施設整備に係る設計・工事・維持管理等の整備及び管理手法として民間の優良な投資を呼び込み、財政負担を軽減しながら民間活力を導入し、公園空間の魅力を向上させることで賑わいに創出及びまちの活性化を図る公募設置管理制度(Park―PFI)導入の可能性について調査し、検討のための資料とする。市では総合公園の内に体育館の新設を計画しており、9月には導入機能及び諸室の構成を明らかにする基本計画の中間とりまとめを行うことにしている。今回の業務内容は次の通り。
▽事業手法検討に係る基礎調査=①法制度及び諸制度の整理②事業手法の概要及び特徴③事例調査。
▽事業スキームの検討=①支援措置の検討②現行制度における課題の検討③リスク分担に関する検討。
▽民間事業者参入意欲調査(金融調査を含む)=サウンディング調査。
▽経済性検討=①総事業費の算出②VFMなど事業効果の検討。
▽事業手法の総合評価=①事業性評価②事業実施における課題の整理と総括。
▽打合せ協議(中間打合せ2回)。
現在、「大和高田市立総合体育館建設基本計画策定業務委託」を地域計画建築研究所(略称・アルパック。中塚一代表取締役社長)大阪事務所(大阪府中央区今橋3丁目1番7号)に委託して業務を進めている。
業務では▽これまでの検討の整理▽既存施設の現状整理▽建設予定地の現況等の整理▽法制度、補助制度の整理▽PPP/PFI手法導入の類似参考事例の整理・分析を実施して基本計画の策定を行うとともに、設計施工者選定(想定)に係る仕様書も作成する。
対象は大和高田市総合公園。業務概要は大和高田市立総合体育館建設基本計画策定業務1式、設計施工一括(想定)業務委託仕様書(要求水準書)の作成1式。委託期間5年2月17日(11月中旬までに案を作成)。9月中旬をメドに「基本計画(中間とりまとめ)」として業務の計画策定状況を取りまとめる。
2年度には「大和高田市立総合体育館建替検討業務委託」を建設技術研究所奈良事務所に委託して実施している。昭和56年(1982年)に開設された市立総合体育館(幸町11番14号)は、旧耐震基準により設計されたものであり、耐震性が不足している。開設後40年近くが経過し、施設の老朽化が進行していることから、現状への対応が求められている。業務では、この現状への対応として建替または耐震改修を行うことを想定し、それぞれの整備について比較検討を行い総合的な評価のもと、最適案を選定した。なお、建替(新築)については現位置と総合公園(大字曽大根)内の2候補地について検討した。規模・構造は、現位置での建替と耐震改修ではS造2階建延べ面積約5500平方㍍、総合公園内での建替では体育館+武道館としてS造2階建延べ面積約7000平方㍍(現体育館及び武道館は撤去する)としていた。
同市では、3年度に大和高田市総合公園基本計画を見直す業務を都市・計画・設計研究所(平井仁代表取締役)奈良事務所(平群町光ヶ丘1丁目11番19号)に委託して実施している。2年度に検討した総合体育館移転計画を主とした総合公園の基本計画を見直した。計画面積10㌶のうち約3・5㌶が業務の対象となる。