一般記事

大和川河川 「大和川遊水地保田地区」

2022.9.1 近畿地方整備局

込樋門築造へ
10月中旬の着工を目指す

 近畿地方整備局大和川河川事務所は、大和川遊水池「保田地区」の整備を進めている。
 同地区は、多くの支流が大和川に合流する地域に位置しており、川西町の曽我川と飛鳥川が大和川に合流する部分にあたる。内水被害の発生しやすい場所であるため、大和川流域の治水対策「大和川水系河川整備計画」の一つとして進められている。令和2年度に周囲堤整備、保田第二樋門の築造(令和4年度完成予定)。令和3年度に周囲堤・囲繞堤整備、遊水地内掘削を行っており、現在、遊水池に内水を取り込むための樋門を設置するため、樋門の製作と、設置工事の準備我進められており、樋門の製作は「大和川保田遊水地内水取込樋門ゲート設備新設工事」(概要:小形水門製作・輸送工・設備据付、仮設工。工期は5年2月28日)として丸島アクアシステムが担当。設置工事は「大和川保田遊水地内水取込樋門築造他工事」(工事概要:河川土工、地盤改良工、樋門・樋管本体工、管理橋受台工、水路工、内水対策水路工、川裏水路工、付属物設置工、法覆護岸工、復旧工、構造物撤去工、仮設工。工期5年5月31日)、9月初旬に受注業者が決定し、10月中旬の着工を目指している。
 同事務所は、現在、大和川を挟んだ北側、安堵町で大和川遊水池「窪田地区」の整備が並行して進めており、さらに、「保田地区」に隣接する「唐院地区」他、下流に2箇所、大和川遊水地として合計5箇所の遊水池を整備する計画で、この整備により、遊水地下流の河川水位を低下させ、破堤リスクの減少、内水湛水による被害の減少が期待されている。また、遊水地上流の河川改修による流量増加分を遊水地に取り込むことができるようになり、遊水地上流の河川改修も可能になるため、治水対策の推進への寄与も期待される。
 同事務所では、大和川遊水池をはじめとして「大和川流域水害対策計画」に基づき多層的な浸水被害対策を講じ、「流域治水」実践していく方針だ。

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