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山辺・県北西部広域環境衛生組合 新ゴミ処理施設 安全祈願祭・起工式
2022.8.25 組合安堵町河合町川西町上牧町広陵町三郷町天理市三宅町山添村大和高田市
エネルギー回収型廃棄物処理施設
JFEエンジニアリングで9月1日着工
ごみ処理施設の設置及び運営等を共同して行うことを目的として、奈良県下の10市町村(大和高田市、天理市、山添村、三郷町、安堵町、川西町、三宅町、広陵町、上牧町、河合町)で設立された山辺・県北西部広域環境衛生組合(管理者=並河健天理市長)が進めているエネルギー回収型廃棄物処理施設建設工事の起工式が、20日10時より建設現場の天理市岩屋町459番2外2筆において、JFEエンジニアリング大阪支店(大阪市淀川区)の主催で挙行され、関係者約60人が出席し、工事の無事完成を祈願した。
敷地面積約2万5000平方㍍に、工場棟・玄関棟は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造と付属棟(入口計量棟、計量受付棟、洗車棟、灰搬出車駐車場、危険物・油脂保管庫、燃料移送ポンプ棟)を建設。プラントは、142㌧/日の処理能力を持つ廃熱ボイラー付きの全連続燃焼式ストーカ炉2炉(計284㌧/日)と定格出力6330.の発電設備を備える。
10市町村で安全祈願
令和7年4月末の竣工目指す
同施設は天理市環境クリーンセンター等の建替えに伴い、一般廃棄物処理に要する負担の軽減、環境負荷の低減、ごみ資源エネルギーの活用といった観点から、10市町村共同によるごみ処理の広域化を進め、行政効率の向上を図り、安定的かつ効率的なごみ処理の継続の確保及び防災拠点としての焼却施設(可燃ごみ処理)を整備するもの。DBP方式でJEFエンジニアリングが受注した。
起工式に先立ち行われた安全祈願祭には、地鎮行事を並河健天理市長、JFEエンジニアリング関口真澄代表取締役副社長(環境本部長)、大橋基之天理市議会議長と橋本俊哉大和高田市議会議長らが参加、工事の安全を祈願した。
起工式で、組合の管理者を務める並河市長は、関係各位の尽力への謝意を述べ、「全国的にも10の市町村が一緒に(事業を)行う事は少なく、現行の制度の中だけでは対応できないと言われたこともあった。この地は高瀬川、楢川と豊かな農地を育んできた水源にも近い。当初は様々なお声をいただいた、私どもの説明不足もあったと思う」と、これまでの8年を振り返り、「地域の皆様と約束したことを確実に守り、しっかりした施設を造っていくことが使命だ」と決意を述べ、事業を受注したJEFエンジニアリングに「起工式はゴールでは無く真のスタート、10市町村民の思いの詰まった大切な施設、計画に沿ってすばらしい施設を建設、運営していただきたい」と、思いを伝え挨拶を締め括った。
高市早苗経済安全保障担当大臣の代理として木下剛志秘書は、関係各位の尽力をねぎらい、「産みの苦しみだけで無く、育ての苦しみも国が分かち合っていくことがこれからの国づくりに必要なこと。地元の国会議員とともに今後も後押ししていきたい」と大臣の意思を代弁した。
施工者として関口副社長は、「ご当地は豊かな文化が息づく魅力的な地域、本施設の建設工事と25年の長期に及ぶ運営業務を担うことの喜びと責任の重さを痛感しているところ。最新の公害対策に加え、工事期間中も細やかな環境保全対策に取り組んでいく」と決意を述べた。
工事は騒音・振動を抑え、粉塵防止対策、濁水流出防止対策を徹底して行われる。9月1日より土木建設工事に着工、土木建築工事・プラント工事を並行して行い、令和7年4月末の竣工の予定。