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大淀消防署庁舎建替え業務 8月10日入札 旧大淀役場庁舎解体の跡地に

2022.7.12 組合

県広域消防組合は、大淀消防署庁舎建替工事の実施設計業務を7月11日公告した。現庁舎(旧大淀役場庁舎)を解体して、その跡地に新庁舎を建設する。入札は8月10日。設計金額は、約5100万円。
県広域消防組合(橿原市に本部)は、平成26年4月発足。3市と8地域の一部事務組合の計11消防本部が統合した。消防庁舎は18署(奈良市と生駒市除く)のほか、12分署、7出張所の計37署。その内、大淀消防署庁舎だけが唯一未耐震のままである。
庁舎は平成15年4月、大淀町の中心部、国道169号土田交差点東側の旧大淀役場庁舎に移転し、業務を開始していたが、同庁舎は昭和41年築の半世紀以上経つ老朽化した建物であるため現在、敷地内に建てた仮設庁舎で業務を行っている。
旧大淀役場庁舎では、3階建て事務所棟、延床面積1238平方㍍と車両庫を兼ねた2階建の通信棟を使用していた。しかし、長年耐震化が進まず、地域住民からは早期の建替えを切望されている。
大淀消防署は、吉野郡の入口にある面積38.06平方キロメートルの大淀町を管轄する。国道169号線を境に西部に大淀町役場や吉野警察署、平成28年4月に開院した南奈良総合医療センターなどの官公庁施設が広がり、東部には国の史跡に指定されている比曽寺跡や大和茶の生産地など歴史と文化にあふれた地域である。
近年、消防を取り巻く環境は年々変化し、発生する災害も大規模・複雑化の様相を呈し、豪雨や地震による自然災害等により甚大な被害が発生している。また、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されており、災害に強いまちづくりの実現など、火災、救急、救助など地域住民や観光客の安心・安全を守るためにも、庁舎の整備は喫緊の問題であり、この度の公告は遅きに失したという感は否めない。
(橋本)

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