一般記事

紀伊山系 エイト・気象協会JV 天然ダム氾濫予測等危険度解析

2022.5.27 近畿地方整備局

 近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、簡易公募型プロポーザル3件で契約を締結して業務を委託した。委託期間5年3月31日。
 【紀伊山系天然ダム氾濫予測等危険度解析業務】
 技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に28者から入札説明書等のダウンロードがなされ、1者から参加表明書の提出があり、参加資格を有するエイト日本技術開発・日本気象協会設計JV(岡山市北区津島京町)から提出された参加表明書及び技術提案書を評価した結果、適切な提案と認められたため5626万5000円込(予定価格と同額)で契約した。
 業務は、紀伊山地において平成23年の台風第12号により発生した天然ダムのうち、過年度より水文観測を実施している3地区の既存の観測機器の維持管理・観測データ整理を行い、水収支を把握し、水位予測計算プログラムを運用して降雨時の湛水池水位変動による天然ダムの崩壊危険度を判断するための基礎資料を作成することを目的とする。
 業務場所は五條市大塔町清水~十津川村内原。主な業務内容は①計画準備1式②観測機器の維持管理1式③観測データの整理及び解析1式④降雨状況通知システムの運用保守及び活用検討1式⑤報告書作成1式。
 【画像および振動による土砂移動自動検知手法調査業務】
技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に30者から入札説明書等のダウンロードがなされ、2者から参加表明書の提出があり、そのうちエイト日本技術開発関西支社(大阪市淀川区野中北)から提出された参加表明書及び技術提案書を評価した結果、適切な提案と認められたため4031万5000円込(予定価格と同額)で契約した。
 業務は、紀伊山系砂防事務所管内における土砂移動現象の監視・観測体制の効率化を図るため監視画像による土砂移動や雨量の把握方法を検討するとともに、大規模土砂移動検知システムの健全性を確保するための観測局の点検や検知システムの警戒避難への活用方法の検討を目的とする。
 業務場所は五條市大塔町清水~和歌山県那智勝浦町市野々。主な業務内容は①計画準備1式②監視カメラ画像による土砂移動検知方法の精度確認及び機器の追加1式③監視カメラ画像による雨量計測方法の検討1式④土砂移動検知及び雨量計測のシステム化検討1式⑤大規模土砂移動検知システム観測局保守点検1式⑥高感度地震観測網の振動データによる河川流量の推定方法の検討1式⑦専門家への意見聴取1式⑧報告書作成1式。
 【ハイドロフォン等による流砂水文状況観測調査業務】
技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に25者から入札説明書等のダウンロードがなされ、4者から参加表明書の提出があり、その参加資格を有する4者を技術提案書の提出者として選定し、提出された参加表明書及び技術提案書を評価した結果、アジア航測大阪支店(大阪市北区天満橋)の提案が他者に比べて総合的に優れており、適切な提案と認められたため3298万9000円込(予定価格3300万円込)で契約した。
 業務は、紀伊山系砂防事務所管内において流砂水文観測と河床変動調査を実施し、紀伊山系の大規模土砂生産後の中長期的な土砂動態の把握や流況に関するモニタリング手法について検討し、砂防分野における今後の流域監視基準の検討に資する資料の作成を目的とする。
 業務場所は五條市大塔町清水~和歌山県新宮市高田。主な業務内容は①計画準備1式②資料収集・整理1式③流砂水文観測1式④紀伊山系の流域特性を踏まえた土砂動態の調査検討1式⑤総合検討1式⑥報告書作成1式。

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