才谷集落周辺の整備進める

　奈良県吉野土木事務所は、主要地方道洞川下市線「才谷工区」の整備を進めている。
　同工区は、県南部山間地域の天川村、黒滝村、下市町を連絡し地域間交流を支援する道路である主要地方道洞川下市線の下市町才谷を通る区間で、民家の間を縫うように走る個所が多く、道路幅員が狭小で、すれ違いも困難な道路。
　令和元年１０月から道路拡幅工事に着手し、令和３年３月末には、全体計画延長６２０㍍のうち、才谷集落内の延長６２㍍（道路幅員を３．０㍍から５．０㍍へ拡幅）と集落の南側の山間部の７１㍍（道路幅員を４．０㍍から６．０㍍へ拡幅）、合計１３３㍍の整備を完了し供用を開始している。
　同事務所は、才谷集落周辺の狭隘部を第一優先で順次拡幅し、整備を進めていく方針で、現在発注されている工事延長４３．７㍍、地山補強土工１１４本と共に、今年度も第２四半期に工事延長４０㍍、もたれ式擁壁工４０㍍で発注準備を進めている。
　同工区の整備により、狭隘区間が解消され、通行車両の安全確保と交通の円滑化に寄与することが期待されている。