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県推進室 7月1日までアイデア募集 県中央卸売市場再整備事業

2022.5.13 県食と農の振興部

 奈良県食と農の振興部中央卸売市場再整備推進室は、「県中央卸売市場再整備事業」についてアイデアを募集している。参考資料交付申請書を5月20日まで受け付ける。参加申込書と提案書の提出期限は7月1日で、8月8日~9月16日に対話(ヒアリング)を行う。
 県では県中央卸売市場の再整備を推進しており、令和3年12月に「奈良県中央卸売市場再整備の基本方針」を策定し、市場機能の効率化・高機能化を図る市場エリア(BtoB)とともに、市場の機能や立地を活かした「食とともに文化・スポーツを楽しむ」華やかで賑わいのある複合拠点(BtoC)を一体的に整備することをめざしている。
「奈良県中央卸売市場再整備事業アイデア募集」は基本方針を踏まえ、 市場機能と賑わい機能の連携を図りつつ、工期短縮・県負担の軽減と賑わい創出・集客力及び実現可能性が見込める土地利用計画や整備施設案と事業手法(官民連携手法)等のアイデアを募り、民間事業者の持つ多様な知見・ノウハウを把握することで、今後予定している整備事業者公募の要件設定に活用するために実施するもの。5年度に公募を行って整備事業者を決め、6年度から整備事業に着手、10年度の全面開業をめざす。
中央卸売市場の再整備では、市場本来の卸売機能となる「BtoB」と、県民や観光客など一般消費者を対象とした賑わいづくりを目的とした「BtoC」を整備することにしている。市場エリアのBtoB(約9㌶)を西側、賑わいエリアのBtoC(約6㌶)を東側に配置する。北側の買収予定地(約3㌶)は駐車場用地及びアクセス通路に充てる。
提案者の構成は単一の法人または複数の法人で構成される事業者グループで、県物品購入等競争入札参加資格または県建設工事等入札参加資格を有する者、について、アドバイザリー業務等に関与した山下PMCと資本または人事面において関連がない者―など。資本連絡先電話番号0743―56―7004。
提案内容等は市場再整備のコンセプト(BtoBとBtoCの一体的な賑わいづくりに繋がるテーマ等)を作成し、それをイメージパース及び施設配置計画図により具現化して提案する。提案に当たっては整備予定施設の概要及び事業方式(PFI方式〈BT方式〉、定期借地権方式等)を明示する。
提案に当たっての留意事項等は①市場エリア(BtoB)と賑わいエリア(BtoC)の連携(ハード面だけでなくソフト面にも留意)②工期短縮③県負担の軽減(施設整備後の運営費負担を含む)④賑わい創出・集客力⑤実現可能性⑥工事中の市場営業の継続性。
募集の趣旨や目的を大きく逸脱しなければ細部においてアイデア募集の前提要件の内容と異なる提案を妨げない。また、整備施設やその配置以外の項目についても任意で自由な提案が可能(整備費、整備スケジュール、工事におけるローリング計画、開業後の運営方式等)。
事業方式について賑わいエリア(BtoC)においてはPFI方式や県からの定期借地権方式等(またはその組合せ等)による整備が想定されるが、募集の 趣旨や目的を踏まえた自由な提案を期待している。市場エリア(BtoB)においてはPFI方式(BT方式)によることを基本としているが、冷蔵庫機能部分については市場棟整備と独立して定期借地権方式など他の方式を採用することも可能。
多目的ホールについては旧県立奈良高等学校の体育館を移設して活用することを検討しているが、活用方法に対するアイデアや移設工事の課題等があれば提示できる。また、理由を明示のうえで移設以外の提案をすることも可能。当該事業の採算性や将来考えられる施設運営上の課題や今後の整備事業の方式・条件等についての提案や意見についても記載が可能。

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