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明日香村 進む新庁舎建設工事
2022.5.12 明日香村
明日香村 進む新庁舎建設工事
大日本・綜企画特定建設工事共同企業体で
令和5年春の完成予定
周辺の家並みや山並みとの調和に配慮
明日香村は築約半世紀が経過した現役場庁舎に代わる新庁舎建て替え建設工事を進めている。
明日香村は、現庁舎の老朽化や耐震強度などの問題などから、建て替えを含め検討していたが、行政機能を集約させた庁舎を建設するには、現庁舎の敷地が狭隘であること、近隣では飛鳥宮跡の遺構が発掘されており、現庁舎付近も遺構である可能性が高いため敷地の拡張も難しいことから、移転し新築することに決まった。
新庁舎は村立明日香小学校の北側、明日香村大字橘21番地、2万696.05平方㍍の敷地に建設。高低差のある現状地盤レベルを活かし、敷地境界に塀などを設けず見通しを確保するなど、周辺環境と調和する開かれた庁舎を目指している。
建て替えに当たっては、実施設計と建設工事を一括して発注(公募型プロポーザル)を実施、令和2年9月に大日本土木・綜企画設計特定建設工事共同企業体と契約締結した。
令和2~3年に実施設計を、3年度から本体工事に着手した。3年11月から造成工事を、今年4月から建築工事に取りかかっている。
新庁舎は、行政棟や議会・交流棟などを整備する。行政棟は建築面積1700.65平方㍍、延床面積2466.41平方㍍、鉄骨造2階建、高さ13.42㍍。交流棟は、建築面積815.94平方㍍、延床面積667.54平方㍍、鉄骨造平屋建、高さ8.96㍍。その他、駐車場棟、建築面積121.60平方㍍、延床面積114平方㍍、鉄骨造平屋建、高さ5.20㍍。周辺施設使用時の利用も考慮された駐車場も確保される。防災拠点としての役割も考慮され、災害復旧従事者が集散し、活用できる臨時駐車場を兼ねた防災広場や、駐車場の地下に雨水を貯留し、敷地からの流出を抑制する調整池なども設置される。
工事の進捗は、4月上旬に造成工事をほぼ完了。交流棟の基礎の埋め戻しや行政棟の基礎部分のコンクリート打設を終えており、今月から交流棟の鉄骨の建て方に入る予定。工事は、綿密な施工管理のもと、ほぼスケジュール通りに進んでおり、令和5年春完成、5月に開庁し、業務を開始する予定だ。