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県企業立地推進課 第1回委員会を開催 県中小企業会館等活用検討 ホテル誘致を検討、今夏に答申
2022.5.10 県産業・観光・雇用振興部
奈良県産業・観光・雇用振興部企業立地推進課はさる26日、奈良県中小企業会館と奈良商工会議所会館の今後の一体的・総合的な活用方針を検討するため、第1回「奈良県中小企業会館等活用検討委員会」を県文化会館で開催した。7月までに月1回のペースで委員会を開き、今夏に答申を受ける予定。 奈良商工会議所が令和6年春をメドに近鉄大和西大寺駅南側に新会館を建設して移転、併せて県中小企業会館に入居する関係団体も移転することから、奈良公園の玄関口にふさわしく奈良の強みを活かした地域活性化に繋がる両会館の一体的・総合的な活用を図ることとしたもの。今年2月1日には県と奈良商工会議所が基本協定を結んでいる。担当は企業誘致係(0742―27―8813)。
委員会は学識者など5名で構成、まず委員長に中山徹奈良女子大学大学院教授を選任し、意見交換を行った。観光による経済的な活性化を呼び起こすため、不足している宿泊施設、特にハイグレードなホテルの誘致が検討される見込み。
両会館とも所在地は奈良市登大路町。近鉄奈良駅近くの好立地。市街化調整区域で第5種風致地区のため高さ制限15㍍以下、建ぺい率40%・容積率200%。施設の概要は次の通り。
▽奈良県中小企業会館(奈良市登大路町37番9、38番1)=敷地面積1785・87平方㍍に昭和53年12月建築のRC造地下1階地上4階建延べ床面積3507・78平方㍍(建築面積782・83平方㍍)。
▽奈良商工会議所会館(奈良市登大路町36番2)=敷地面積1293・83平方㍍に昭和49年12月建築のRC造地下1階地上5階建延べ床面積3334・53平方㍍(建築面積513・02平方㍍)。
2つの敷地を一体的に活用できるように奈良市との事前協議を進めている。奈良県中小企業会館に耐震性はあるものの奈良商工会議所会館にはないことから、建物の利用は現実的ではないとしている。県による施設建設は考えておらず、民間活力の導入による土地利用となる可能性が大きい。
(吹上)