一般記事
高田土木 (仮称)葛下流域貯留施設建設
2022.5.6 県高田土木事務所
施工は上村・森岡JV
内水地区の被害の軽減・解消を
奈良県高田土木事務所は「奈良県平成緊急内水対策事業」の一つである(仮称)葛下流域貯留施設の整備を進めている。同事業は、平成29年10月の台風21号による大規模な内水氾濫による浸水被害の発生を受け、市町村のインフラでは対応できない現実から、平成30年5月17日、荒井知事が新たな「ためる対策」としてこの事業を立ち上げた。
重点地区及び事業箇所は、県下18地区、22事業を対象地区に決定。内水地区の被害の軽減・解消を図る為、県と市町村が連携して対策に必要な貯留施設を整備してゆくもの。
王寺町葛下3丁目地区で進めている「葛下流域貯留施設」は、一般的な25㍍プール82面分に当たる3万2700立方㍍の雨水の貯留が可能な施設を整備する。
令和3年12月、工事に着手。現在、掘削及び護岸の工事が行われている。工事概要は工事延長161.2㍍、掘削工2万6100立方㍍、大型ブロック積工449平方㍍、コンクリート舗装工5336平方㍍。工事は上村・森岡JVが担当している。掘削作業はほぼ終盤にさしかかっており、4月15日現在、34%の進捗率。
高田土木事務所では、今年度も引き続き護岸の工事と排水用の樋門の設置工事を予定しており、発注準備に取りかかっている。