一般記事
奈良国道 オリコンらに委託 十津川道路2期予備設計3件 山岳トンネル3本と 七色及び桑畑他橋梁
2022.4.22 近畿地方整備局
近畿地方整備局奈良国道事務所は、十津川道路2期に係る予備設計業務3件の簡易公募型プロポーザルで「トンネル」「七色地区他橋梁」はオリエンタルコンサルタンツを、「桑畑地区他橋梁」はエイト日本技術開発を受託者に特定し、契約を締結して業務を委託した。いずれも委託期間12月20日。
【十津川道路2期トンネル予備設計業務】
技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に47者から業務説明書等のダウンロードがなされ、5者から参加表明書の提出があり、参加資格を有するその5者を技術提案書の提出者として選定し、提出された参加表明書と技術提案書を評価した結果、オリエンタルコンサルタンツ奈良事務所(奈良市大宮町)の提案が他者に比べて総合的に優れており、適切な提案と認められたため2724万7000円込(予定価格と同額)で契約を締結した。
業務場所は十津川村七色~平谷。業務は国道168号十津川道路(2期)事業において山岳トンネル予備設計を実施するもの。主な業務内容は山岳トンネル予備設計4477・9㍍(仮称1号トンネル2070・6㍍、仮称2号トンネル1218・3㍍、仮称3号トンネル1189・0㍍)、打合せ等(関係機関打合せ協議含む)1式。
【十津川道路2期七色地区他橋梁予備設計業務】
技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に70者から業務説明書等のダウンロードがなされ、6者から参加表明書の提出があり、参加資格を有する6者のうち5者を技術提案書の提出者として選定し、提出された参加表明書と技術提案書を評価した結果、オリエンタルコンサルタンツ奈良事務所(奈良市大宮町)の提案が他者に比べて総合的に優れており、適切な提案と認められたため3388万円込(予定価格と同額)で契約を締結した。
業務場所は十津川村七色~桑畑。業務は国道168号十津川道路(2期)事業において七色地区他の橋梁予備設計を実施するもの。主な業務内容は橋梁予備設計309・1㍍、打合せ等(関係機関打合せ協議含む)1式。
【十津川道路2期桑畑地区他橋梁予備設計業務】
技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に69者から業務説明書等のダウンロードがなされ、3者から参加表明書の提出があり、参加資格を有するその3者を技術提案書の提出者として選定し、提出された参加表明書と技術提案書を評価した結果、エイト日本技術開発関西支社(大阪市淀川区野中北)の提案が他者に比べて総合的に優れており、適切な提案と認められたため2987万6000円込(予定価格と同額)で契約を締結した。
業務場所は十津川村桑畑~平谷。業務は国道168号十津川道路(2期)事業において桑畑地区他の橋梁予備設計を実施するもの。主な業務内容は橋梁予備設計282・7㍍、打合せ等(関係機関打合せ協議含む)1式。
168号五條新宮道路「十津川道路(Ⅱ期)」を令和2年度に直轄権限代行で新規事業化した。 県南部地域では、「頻繁に訪れてもらえる地域になる」「住み続けられる地域になる」ことをめざし、雇用の創造や若者の流出抑制と流入促進を図るため「働く拠点」づくり、「訪れる拠点」づくりを進めている。平成30年度には「新天辻工区」が事業採択されるなど、168号五條新宮道路は着実に事業が推進されている。
十津川道路(Ⅱ期)事業区間は十津川村大字七色~大字平谷の延長5・6㌔㍍。令和元年9月に開通した十津川道路(6㌔㍍)と和歌山県を結ぶ。一般国道168号の既往災害発生箇所を回避することで、災害に強く安全で信頼性の高い道路ネットワークを確保するとともに、第二次救急医療機関への速達性・走行性の向上により、地域の救急医療活動や、観光振興・地域産業を支援する。
災害に強い道路ネットワークの確保・地域の救急医療活動・観光振興支援に寄与するとし、次の期待される整備効果を挙げている。
【災害に強い道路ネットワークの確保】
災害発生箇所を回避し、安全で信頼性の高い幹線道路ネットワークを確保する。幅員5・5㍍を満たさない幅員狭小区間は、五條新宮道路全体で整備後にすべて解消。既往災害発生箇所(平成21年4月~31年3月)の通過箇所で現況の9ヵ所がⅡ期区間整備後には0ヵ所になる。
【第二次救急医療機関への速達性・走行性の向上(五條新宮道路全体)】
第二次救急医療機関(南奈良総合医療センター・新宮市立医療センター)への搬送時間が短縮する。十津川村役場から南奈良総合医療センターへの搬送時間は現況の約103分から整備後には約82分へ約21分短縮、十津川村役場から新宮市立医療センターの搬送時間は現況の約74分が整備後には約63分へ約11分短縮する。
【観光振興・地域産業の支援(五條新宮道路全体)】
移動時間の短縮や走行安定性の向上により周辺地域の観光資源間の周遊性が向上することで地域の観光振興を支援する。十津川村内で生産される木材の効率的で安定した輸送が確保される。