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県文化財保存事務所 京成設計で実施設計 長谷寺本坊耐震補強工事 6年度下半期に工事予定 想定工事費約10・2億円
2022.2.15 県文化・教育・くらし創造部
奈良県文化財保存事務所は、重要文化財長谷寺本坊の耐震補強工事を計画、令和3年度に実施設計をまとめるため、業務を京成設計に委託した。工事は令和6年度下半期に予定している。
県文化・教育・くらし創造部文化財保存事務所は、重要文化財長谷寺本坊の大玄関及び庫裏・奥書院の耐震補強工事を計画、3年度に実施設計をまとめる。6年10月~7年3月を工事期間に充てる予定で、それまでに工事費を精査して積算する。工事費約10億2000万円を想定している。
重要文化財長谷寺本坊は事相、教相の根本道場である大講堂や書院などがある。寛文7(1667)年に徳川将軍の寄進で建立されたが、明治44(1911)年に炎上。現在の堂宇は大正13(1924)年に再建された。総檜造りの大殿堂で、平成24年3月30日に奈良県指定有形文化財に登録された。
施工体制確認型一般競争入札「重要文化財長谷寺本坊耐震補強実施設計業務3文保委第9号」を1月25日に開札し、落札した京成設計に業務を委託した。業務場所は桜井市初瀬731番地の1(長谷寺境内)。業務概要は重要文化財長谷寺本坊の大玄関及び庫裏・奥書院の耐震補強実施設計を行うもの。委託期間3月25日。担当は事業係(電話0742―27―9865)。
建物は木造平屋建延べ面積約746・91平方㍍。本坊の大玄関及び庫裏・奥書院2棟について、2年度実施の耐震診断事業で示された複数の耐震補強案に基づき、比較検討を行ったうえで耐震補強工事の実施設計を行う。