一般記事
建築設計を4四半期に ジビエ「獣肉処理加工施設」 6年春のオープンをめざし 造成設計はサンコーで進む
2022.1.25 宇陀市
宇陀市は、ジビエを利活用した「獣肉処理加工施設」の建設を計画しており、建築設計を3年度第4四半期に入札して業務を委託する。4年度早期に造成工事を発注し、5年度には建築工事を進めて6年春のオープンをめざしている。進入路を含む建設用地の造成設計をサンコーコンサルタントで進めている。
市では、令和3年度業務発注見通し(1月公表)で「ジビエ利活用プロジェクト事業獣肉処理加工施設建築設計業務」を追加し、第4四半期に入札する。業務場所は室生田口元上田口。業務概要は建築面積498平方㍍2棟。委託期間約9ヵ月で4年に設計をまとめる予定。
建設予定地は国道369号弁財天トンネルの南側で用地は取得済。敷地面積約9000平方㍍で、建屋と駐車場に1500~1600平方㍍を充てることにしている。計画建物は獣肉処理加工施設と減量化施設(発酵して水分を抜き減量化)の2棟で、ともに498平方㍍の規模を想定しており、建築には宇陀市産の木材の使用も検討している。
3年度に造成設計を行い、順調に進捗すれば4年度早々に造成工事を発注するとともに、第4四半期に委託した建築設計を進め、建築工事は4年度末にも着工して5年度に工事を進めて6年春のオープンをめざす。
3年度当初予算で商工業の再生・活性化の新規事業としてジビエ利活用プロジェクトに6383万6000円を計上。農林業被害対策の一環として捕獲されたシカ・イノシシを、宇陀市の豊かな山がもたらす地域の資源として活用するため、衛生管理等の指針に沿った食肉処理を行い良質なジビエを生産し、獣肉の利活用を図るとしている。
当初の計画では、造成設計と合わせて建築設計も委託する予定にしていたが、今年度は造成設計を先行させ、建築設計は3年度末から4年度にかけて実施する。同市によるとジビエ利活用施設の整備は五條市・下北山村に次いで奈良県では3番目。公設民営で、指定管理者制度を活用する予定。地元と猟友会・まちづくり協議会が4年度にも運営会社を設立することになる見込み。獣肉の処理加工を行い、飲食店に販売する。担当は農林商工部農林課(0745―82―3679)。
現在、「第03―C037号ジビエ利活用プロジェクト事業獣肉処理加工施設建設用地造成設計業務」を指名競争入札によりサンコーコンサルタント奈良営業所(奈良市大宮町2―4―29)委託して進めている。
業務内容は道路設計1式、一般構造物設計1式、排水路設計1式、機械ボーリング調査4ヵ所、総合解析とりまとめ1式、路線測量0・12㌔㍍。委託期間3月14日。(吹上)