一般記事
4月頃に参加受付 安堵連絡管第1工区DB方式 7月頃に優先交渉権者を選定
2021.12.17 県水道局
奈良県水道局は、DB方式の公募型プロポーザル「安堵連絡管第1工区整備事業」の実施方針等を公表した。3月頃に募集要項等を公表し、4月頃に参加を、5月頃に技術提案書類を受け付け、7月頃に優先交渉権者を選定する。見積上限価格15億円込。
県水道局は、「安堵連絡管第1工区整備事業」に係る実施方針と要求水準書案を12月14日に公表した。要求水準書及び応募された事業者からの提案に基づいた設計及び工事を一括して発注する「DB方式」の公募型プロポーザルにより、事業者を選定するもの。発注補助業務はパシフィックコンサルタンツが担当している。
実施方針等に関する質問及び意見等を4年1月6日まで受け付けて1月20日に回答する。3月頃に募集要項等を公表して募集要項等に関する質問を受け付けて4月頃に回答するとともに参加表明書等を受け付け、5月頃に応募資格確認結果を通知するとともに技術提案書類を受け付ける。7月頃に優先交渉権者を選定して8月頃に基本契約を締結する。連絡先または提出先等は総務課総務契約係(電話0742―20―4621)。
事業箇所は大和郡山市椎木町~安堵町西安堵。事業の対象施設となる安堵連絡管第1工区はL2504㍍(開削φ700㍉L1916㍍、推進φ700㍉L472㍍、開削の安堵町第1ブランチφ200㍉L116㍍)で、減圧弁室内配管(φ350㍉L9㍍)と減圧弁排泥管(φ300㍉L25㍍)は除く。数量は基本設計(セントラルコンサルタントが担当)段階における概算値であり、この事業において実施する設計・工事業務において確定する。
事業者が行う業務範囲は、対象施設の「調査・設計」区分(地質調査、埋設物調査、試掘調査、詳細設計業務、設計に伴う各種 申請等の業務)及び「工事」区分(工事業務、工事に伴う各種申請等の業務、地元への工事説明・承諾等、家屋調査業務、出来高精算業務)の各業務。事業期間は基本契約の締結日から令和8年2月27日まで(但し、設計業務は5年8月31日までに完了する)。見積上限価格15億円込。
応募者は3者~5者の特定JV。構成企業には管工事企業及び土木工事企業を各1者以上、設計企業1者で構成すること。同一企業が管工事企業、土木工事企業及び設計企業のいずれかを兼ねることはできない。代表企業は管工事企業または土木工事企業。応募資格要件は次の通り。
▽管工事企業=①県建設工事等競争入札参加資格のうち登録業種が「上下水道設備」であること②建設業の許可業種が「水道施設工事業」であり許可種別が特定建設業または一般建設業の許可を受けていること③建設業法規定する経営事項審査の結果における水道施設工事業についての総合評価値が800点以上(代表企業となる場合においては1200点以上)であること―など。
▽土木工事企業=①県建設工事等競争入札参加資格のうち登録業種が「土木1式」であること②県内に本店があり県建設工事等競争入札参加資格を有する企業にあっては登録等級はA等級のうちA1グループであること③建設業の許可業種が「土木工事業」であり許可種別が特定建設業の許可を受けていること④建設業法に基づく土木工事業の許可を受けている本店または営業所が県内にあり県建設工事等競争入札参加資格を有すること⑤建設業法に規定する経営事項審査の結果における土木工事業についての総合評価値が900点以上(代表企業となる場合においては1200点以上)であること―など。
▽設計企業=①県建設工事等競争入札参加資格のうち建設コンサルタント「上水道及び工業用水道」部門の資格を有すること②県内に本店または営業所(県に対する競争入札参加資格を有するものに限る)を有すること③平成23年4月1日以降で参加表明書の提出の日までに完了した「水道法に基づく水道施設に係るダクタイル鋳鉄管(φ400㍉以上のものに限る)の詳細設計業務」の元請実績を有していること―など。
安堵連絡管の布設検討区間には、既設の安堵線が県道天理斑鳩線に布設されているが、安堵線は布設から45年以上経過した小口径(250㍉)の鋼管であり、管路の更新基準年数が最も短く、老朽度調査結果からも老朽化度合いが高いことが判明していることから更新の必要が生じている。管路更新計画において全体管路網の効率化を踏まえ、生駒線の一部を廃止し、その機能を安堵連絡管に持たせる計画としているため口径を増径させている。
また、安堵連絡管整備事業は、磯城郡3町(川西町、三宅町、田原本町)の水道事業広域化における危機管理体制強化の一環として平常時における御所浄水場から磯城郡3町への送水ルートで事故が発生した場合に備え、桜井浄水場から磯城郡3町への送水バックアップルートを確保する(図参照)ため、御所浄水場からの送水系統である中央幹線と、桜井浄水場からの送水系統である生駒線を安堵町第1受水地経由で結ぶ安堵連絡管として整備することを目的としている。
なお、この事業における整備対象区間は、大和郡山市椎木町地内の中央幹線からJR関西本線との交差部の東側までの約2・5㌔㍍の区間(安堵町第1受水地への送水管も含む)であり、JR軌道下を含め残る区間については別途工事を発注する予定。第1工区内の減圧弁室も同様に別途工事を発注する予定。
(吹上)