一般記事

県国スポ準備室 橿原公苑で施設整備 運動公園との一体整備を断念

2021.12.9 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県文化・教育・くらし創造部国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会準備室は、橿原運動公園と橿原公苑を一体と捉えた整備について橿原市議会が県の提案である「両施設を全部交換して整備する案」を否決したことから、県立橿原公苑を活用して奈良での国体開催のための施設整備を行うことを検討することとした。
 詳細については橿原市長とも充分に相談しながらこれから検討を進めることとなる。国体開催が10年後に迫って時間的余裕がないことから、できるだけ早期に国体開催のための施設整備全体についての県の考えをとりまとめる―としている。
 県では、「第85回国民スポーツ大会・第30回全国障害者スポーツ大会奈良県準備委員会」を設立、11月24日に設立総会及び第1回総会と第1回常任委員会を開催している。令和6年度には競技会場地を選定し、12年にリハーサル大会開催、競技施設は極力既存施設を活用する、会場地は地域バランスに配慮して広く県内各地で実施する、特定の市町村や施設に競技が集中しないことなどを確認した。
 準備委員会の会長と常任委員会の委員長は荒井知事。開催3年前には準備委員会を実行委員会に格上げする。担当は総務企画係(電話0742―27―8910)。
大会の基本方針は「多くの県民が大会開催を契機として、競技・地域スポーツを推進するとともに健康増進や生きがいづくりに取り組む」とし、大会を一過性のイベントに終わらせず、大会開催を契機としたさらなるスポーツの振興と環境の充実に取り組む、「だれもが、いつでも、どこでも」スポーツに親しめる環境を整備し、「活き活きと安心して健やかに暮らせる健康長寿の奈良県」の実現をめざす、世界に誇る多くの歴史文化遺産や四季の美しい自然を始めとした多彩な魅力を県民総出のおもてなしで全国に向けて発信する、このような取組みを全市町村と競技団体及び関係団体・機関の協力と創意工夫のもと県内一丸となって進めていく。実施目標は▽スポーツを支える仕組みづくり▽県民に夢と感動を届ける競技スポーツの推進▽だれもがスポーツに親しめる地域スポーツの推進▽奈良県の魅力を全国に発信―としている。

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