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県公園緑地課 12月中旬にもパブコメ まほろば健康パーク機能強化
2021.10.15 県地域デザイン推進局
奈良県公園緑地課は、まほろば健康パークを隣接地へ拡張整備する機能強化の基本的な考え方について、12月中旬にもパブリックコメントの手続きを実施することにしており、事業をオーソライズする。
奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局公園緑地課は、「まほろば健康パーク機能強化基本計画」のパブリックコメントの手続きを12月中旬にも実施する予定。平成26年度にリニューアルオープンしたまほろば健康パークについて、隣接地を公園拡張区域として「みんなが憩い楽しみ、遊びや運動、スポーツを通して成長できる公園」を基本コンセプトにした整備計画及び維持管理、運営に係る基本的な考え方をとりまとめるもの。
令和2年度に「まほろば健康パーク機能強化基本計画(案)」をパシフィックコンサルタンツ奈良事務所に委託してまとめている。これは、まほろば健康パークに隣接する約8・5㌶を対象に「子どもが憩い楽しみ、遊びや運動・スポーツを通して成長できる公園」をコンセプトとする公園施設を整備するもの。担当は都市公園係(電話0742―27―7517)。
施設は昭和49年2月に都市計画決定され、下水道処理場の周辺環境対策施設としてテニスコート・プール・野球場等を整備し、浄化センター公園として開設された。県営プール等の老朽化に伴い、PFI事業により平成23年度~26年度にスイムピア奈良の新設整備、ファミリープール等の再整備を実施し、26年7月に浄化センター公園をまほろば健康パークに名称を改めて開園している。
開園して6年が経過した昨年には年間約33万人(スイムピア奈良の有料施設は約22万人)の利用があり、年々利用者が増加している人気の公園となっている。一方、県内には子どもたちが遊びや運動・スポーツを通して楽しく過ごせる公園が少ない状況であり、県スポーツ推進計画においても近年の子どもの体力低下やスポーツをする機会の減少及び運動する子どもとしない子どもの二極化等が大きな課題となっている。そのため子どもたちが楽しみながら身体を動かすことで基礎体力の向上を図るとともに、健全な心身の発達と人格形成を促すことを目標に子どもたちが健やかに育むスポーツを推進することにしている。
このことからまほろば健康パーク機能強化検討事業では、公園に隣接する約8・5㌶の拡張予定区域において基本コンセプトに基づき子どもの成長段階に応じた公園施設の検討を進めており、昨年度までに検討した基本計画(案)で民間事業者の創意工夫やノウハウを取り入れた施設の導入が公園の魅力や賑わいを向上させるために有効であることが分かった。
また、「まほろば健康パーク機能強化民間活力導入可能性調査第742―委―1号」について、パシフィックコンサルタンツで検討を進めている。
業務場所は大和郡山市宮堂町・川西町下永。業務は①現況整理及び計画条件等の整理②導入機能及びサービスの検討③事業スキームの検討④サウンディング型市場調査の実施支援⑤VFM(支払に対するサービスの価値)の算出⑥概算事業費の算定。委託期間4年3月25日。
この業務では、これまでの検討結果をもとに快適性の向上といった目的に応じた機能やサービスについて抽出し、県にとって質の高い公共サービスが提供できる事業スキームを検討する。また、サウンディング型市場調査を実施することにより民間事業者の当該事業への参入可能性を確認するとともに、民間活力を活用した事業手法の可能性について検討する。
業務内容は▽導入機能及びサービスの具体検討▽事業スキームの検討=①法制度上の課題の検討②事業条件の検討③官民リスク分担の検討④事業化までの工程整理⑤事業スキームの適性評価と課題等の整理▽サウンディング型市場調査の実施支援▽VFM(支払に対するサービスの価値)の算出▽概算事業費の算定。