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サンコーで造成設計 ジビエ「獣肉処理加工施設」 6年春のオープンをめざし 4年度造成工事と建築設計

2021.10.5 宇陀市

 宇陀市は、ジビエを利活用した「獣肉処理加工施設」の建設を計画しており、令和4年度早期に造成工事を発注し、5年度には建築工事を進めて6年春のオープンをめざしている。進入路を含む建設用地の造成設計をサンコーコンサルタントに委託して着手した。
 指名競争入札「第03―C037号ジビエ利活用プロジェクト事業獣肉処理加工施設建設用地造成設計業務」を参加12者(1者辞退)で9月16日に開札(入札情報は9月28日⑤面掲載)、サンコーコンサルタント奈良営業所(奈良市大宮町2―4―29)が1737万2000円で落札し、業務を委託した。
 業務内容は道路設計1式、一般構造物設計1式、排水路設計1式、機械ボーリング調査4ヵ所、総合解析とりまとめ1式、路線測量0・12㌔㍍。委託期間4年3月14日。
建設予定地は室生田口元上田口。国道369号弁財天トンネルの南側で用地は取得済。敷地面積約9000平方㍍で、建屋と駐車場に1500~1600平方㍍を充てることにしている。計画建物は獣肉処理加工施設と減量化施設(発酵して水分を抜き減量化)の2棟で、ともに350~400平方㍍の規模を想定しており、建築には宇陀市産の木材を使用する。
3年度に造成設計を行い、順調に進捗すれば令和4年度早々に造成工事を発注するとともに建築設計に着手し、建築工事は4年度末にも着工して5年度に工事を進めて6年春のオープンをめざす。
 3年度当初予算で商工業の再生・活性化の新規事業としてジビエ利活用プロジェクトに6383万6000円を計上。農林業被害対策の一環として捕獲されたシカ・イノシシを、宇陀市の豊かな山がもたらす地域の資源として活用するため、衛生管理等の指針に沿った食肉処理を行い良質なジビエを生産し、獣肉の利活用を図るとしいている。
 当初の計画では、造成設計と合わせて建築設計も委託する予定にしていたが、今年度は造成設計を先行させ、建築設計は予算を繰り越して4年度に実施する。同市によるとジビエ利活用施設の整備は五條市・下北山村に次いで3番目。公設民営で、指定管理者制度を活用する予定。地元と猟友会・まちづくり協議会が4年度にも運営会社を設立することになる見込み。獣肉の処理加工を行い、飲食店に販売する。(吹上)

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