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県平城宮跡事業推進室 日本経済研究所を特定 県整備区域管理運営手法検討 歴史体験学習館コンテンツ等は トータルメディア開発研究所で
2021.6.22 県地域デザイン推進局
奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局平城宮跡事業推進室は、次の公募型プロポーザル2件で「平城宮跡歴史公園(県整備区域)管理運営手法検討業務(平城宮跡の利活用推進事業(西側地区・単独公共))第921―委―1号」は日本経済研究所、「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館コンテンツ基本計画等策定業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第931―委―2号」はトータルメディア開発研究所を特定し、契約を締結して業務を委託した。
ともに委託期間4年3月25日。打合せ協議は業務着手時・中間4回・成果品納入時の計6回。業務計画書を作成して行う業務内容等は次の通り。担当の電話0742―27―8945。
【平城宮跡歴史公園(県整備区域)管理運営手法検討業務(平城宮跡の利活用推進事業(西側地区・単独公共))第921―委―1号】
5者から提出された参加表明書及び技術提案書(ヒアリング実施内容を含む)について評価基準に基づいて審査し、日本経済研究所(東京都千代田区大手町1丁目9番2号、高橋洋代表取締役)を評価点68・99点で特定、2991万8891円込(業務量の目安は3000万円込が限度)で契約した。
平城宮跡歴史公園の拠点ゾーンは、『国営飛鳥・平城宮跡歴史公園平城宮跡区域基本計画』(平成20年12月策定)『平城宮跡歴史公園拠点ゾーン整備計画』(25年12月策定)『平城宮跡歴史公園県営公園区域基本計画』及び『平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区(歴史体験学習館)整備計画』(ともに令和2年12月策定)に基づき国土交通省と奈良県が連携し、整備を進めている。
国と県は30年3月24日に拠点ゾーンの一部を「朱雀門ひろば」として開園し、県整備区域(朱雀大路西側地区約3・1㌶)は指定管理者制度、国整備区域は管理運営業務委託により管理運営している。
また、県は拠点ゾーンの一部である朱雀大路東側(朱雀大路東側地区約0・9㌶)において奈良時代の歴史・文化の体験と交流の機能を担う施設として歴史体験学習館の整備を予定している。
さらに県は、拠点ゾーンの一部で平城京朱雀大路の遺構を含むなど歴史・文化資源としての活用のポテンシャルが大きく、奈良観光のゲートウェイとして極めて重要な拠点である平城宮跡南側(平城宮跡南側地区約5㌶)において、往時の平城京の拡がりを体感できる「朱雀大路保全エリア」と、来訪者のアメニティ向上に資する便益機能を有する「多目的エリア」の整備を予定している。
以上の拠点ゾーンの県整備区域(朱雀大路西側地区、朱雀大路東側地区、平城宮跡南側地区)の管理運営について直営方式に加え、都市公園に民間の優良な投資を誘導し、公園管理者の財政負担を軽減しつつ、都市公園の質の向上と公園管理者の利便の向上を図ることに繋がる事業手法を検討する。業務場所は奈良市二条大路南3丁目外。
▽管理運営手法の検討=①先行事例調査の実施②管理運営手法及び事業スキームの立案③募集要項(骨子案)の作成。
▽事業収支の予測=①概算事業費の算出②VFMの算定。
▽民間意向調査(サウンディング型市場調査)の実施=①民間意向調査の実施②調査結果の整理・分析。
▽事業スキームの提案(総合評価)=以上の検討結果を踏まえて望ましい管理運営手法と事業スキームの総合的な評価を行い、そのうえで事業化に向けてスケジュールや課題等の整理を行うとともに課題解決に向けた手法を提案する。
▽平城宮跡南側地区及び朱雀大路東側地区調整会議への参加=南側地区は3回、東側地区は4回の開催を想定している。
【平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館コンテンツ基本計画等策定業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第931―委―2号】
2者から提出された参加表明書及び技術提案書(ヒアリング実施内容を含む)について評価基準に基づいて審査し、トータルメディア開発研究所(東京都千代田区紀尾井町3番23号、山村健一郎代表取締役)を評価点80・48点で特定、1490万1920円込(業務量の目安は1500万円込が限度)で契約した。
平城宮跡歴史公園の拠点ゾーンは、『国営飛鳥・平城宮跡歴史公園平城宮跡区域基本計画』(平成20年12月策定)及び『平城宮跡歴史公園拠点ゾーン整備計画』(25年12月策定)に基づき国土交通省と奈良県の連携により整備を進めており、朱雀大路西側地区については、国土交通省整備の施設と併せ30年3月24日に拠点ゾーン「朱雀門ひろば」として開園した。
県では、『平城宮跡歴史公園拠点ゾーン整備計画(平成25年12月策定)』において「平城宮跡歴史公園拠点ゾーンの整備コンセプト」の配慮事項として定めた拠点ゾーン「朱雀門ひろば」の一体的な賑わいの創出に向け、今回の業務の対象である朱雀大路東側地区に整備する歴史体験学習館について、30年度から奈良県附属機関の「平城宮跡歴史公園歴史体験学習館の整備に関する検討委員会」を設け、有識者の意見を聴取しながら、整備方針や施設機能等の検討を行い、整備計画として策定した。
今回の業務は整備計画等を基に検討委員会による有識者の意見交換を経て、平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区に整備を予定している歴史体験学習館のコンテンツ基本計画等を策定するもの。業務場所は奈良市二条大路南3丁目。計画準備の予条件の整理と検討として利用者ターゲットの設定、体験・交流テーマの精査、各エリアコンセプトの設定、「正倉院宝物の再現模造」展示に際する予条件の整理・検討を行う。
▽コンテンツ基本計画の策定=①具体的な体験・交流内容の検討②施設内レイアウト図の作成③コンテンツ基本計画の策定として利用者ターゲット説明資料、体験・交流テーマ説明資料、各エリア整備予想図(アイレベル)(A4版8枚)、建築基本設計に必要な予条件説明資料、コンテンツ設計に必要な予条件説明資料、概算事業費、概算ランニングコスト、整備工程表(案)を作成する。
▽ 「正倉院宝物の再現模造」展示計画の策定=宝物体験エリアにおいて「国際交流」を基本テーマに天平文化について学べる場を実現するために、正倉院宝物の再現模造の展示計画を策定する。計画構成(案)は展示コンセプトの作成、展示の役割・機能の整理、展示構成・手法・仕様・体制の検討、展示予想図(アイレベル)の作成(A4版2枚)、概算ランニングコストの算出、建築基本設計に必要な予条件説明資料、コンテンツ設計に必要な予条件説明資料。
▽体験・交流イベント実施方針の策定=交流エリアにおいて天平文化の歴史や文化への理解が深まるよう、体験・交流イベント実施方針を整理する。構成(案)はコンセプトの作成、役割・機能の整理、予想図(アイレベル)の作成(A4版1枚)、概算ランニングコストの算出、建築基本設計に必要な予条件説明資料、コンテンツ設計に必要な予条件説明資料。
▽協議資料等の作成=検討委員会は3回の開催を想定している。
▽朱雀大路東側地区調整会議の運営=4回の開催を想定している。