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6月23日まで参加受付 「新キャンパス」造成工事 予定価格は約27億円 2者~4者構成JV
2021.6.17 県立医科大学
県立医科大学は、WTO対象の総合評価落札方式一般競争入札「奈良県立医科大学新キャンパス造成工事工第03―2号」に係る入札参加申込書を6月23日まで受け付け、9月1日に開札する。土木1式の資格を有する2者~4者構成の特定建設工事共同企業体で、予定価格27億4399万1800円込。
公立大学法人奈良県立医科大学は、総合評価落札方式一般競争入札(WTO対象)(郵便入札)「奈良県立医科大学新キャンパス造成工事工第03―2号」を6月14日に公告、入札参加申込書を6月23日まで、技術提案書を7月6日まで、入札書及び工事費内訳書を8月31日まで受け付けて9月1日に開札する。設計図書等に関する質問は6月23日まで受け付けて6月28日に回答する。入札説明書等は7月6日まで交付する。問い合わせ先は法人企画部新キャンパス・施設マネジメント課キャンパス整備推進係(電話0744―22―3051内線2802)。
工事場所は橿原市四条町。工事概要は敷地造成工12㌶、調整池工5ヵ所、擁壁工1332㍍、地盤改良工1480平方㍍、舗装工2万90平方㍍、運動施設工1式、雨水排水工1696㍍、農業用水工546㍍、汚水排水工231㍍、撤去工1式。設計は日建技術コンサルタント奈良営業所が担当。工期9月6日(予定)~5年12月22日(予定)。予定価格27億4399万1800円込、調査基準価格25億2447万1400円込。
参加資格は県建設工事等競争入札参加資格のうち土木1式の資格を有する建設業者2者、3者または4者で構成される特定建設工事共同企業体(出資比率はいずれも2者の場合30%以上、3者の場合20%以上、4者の場合15%以上)▽建設業法の規定による土木工事業の特定建設業の許可を受けている者であること▽経営事項審査の結果における土木1式工事の総合評定値が代表者は1200点以上、代表者以外の構成員は900点以上であること▽平成30年6月7日以降に食と農の振興部、水循環・森林・景観環境部、県土マネジメント部または水道局が入札公告を行った工事において調査基準価格を下回る価格をもって単体の建設業者または共同企業体構成員として工事を契約し、かつ過去2か年度の間(調査基準価格を下回る価格をもって契約した工事の発注年度を含まない)の工事成績評定点の平均値(各部局の平均値を比較して最も低いものを採用する)が75点未満の場合はその工事が完成しかつ引渡しが完了していること(但し共同企業体構成員に対象となる工事実績がない場合は75点以上とみなす)―など。
施設の老朽化・狭隘化に対応するため、約1㌔㍍南西に位置する新キャンパス(橿原市四条町88〈旧奈良県農業研究開発センター〉、周辺の用地を取得して敷地面積約12万8000平方㍍。東京ドーム約2・7個分)に、教育・研究部門を全面移転する計画を進めている。桜川以西の敷地A約9万3500平方㍍、敷地B約3500平方㍍、桜川以東の敷地C約9500平方㍍、敷地D約300平方㍍。南側のアクセス道路は橿原市が東側を整備済。
2期に分けて整備することとし、敷地北側に配置する看護学科・医学科「教養部門」を先行させ、講義棟や実習棟など主要4棟を6年度中に完成させる方向性を固めている。建設工期として4年度~6年度を見込んでいる。継続整備となるのは研究棟1と2、総合研究棟、交流施設、事務局棟、エネルギーセンター、外構。先行整備部分の建築工事は4年10月着工し、6年度中に竣工するスケジュール。施設内容と設計の考え方は次の通り。
▽実習・研究棟RC造3階建延べ面積約8780平方㍍、講義棟RC造3階建延べ面積約8430平方㍍=学生間、学生・教職員間、学外の人とのさまざまな交流を生み出せる空間づくりを行う①学生数に見合ったゆとりのある施設の確保②機能性・可変性の高い諸室・施設構成③学生の居場所の充実④多様な学内交流を生み出す共有空間・交流施設の拡充。
▽講堂・図書棟RC造3階建延べ面積約5240平方㍍=一般開放を想定した地域との交流空間としての施設づくりを行う①ゆとりある閲覧・書庫スペースの確保(図書館)②多目的に活用できる施設(大講堂)。最大1000名収容できる構造。
▽体育館・クラブ棟S造2階建延べ面積約2630平方㍍、武道館S造2階建延べ面積約740平方㍍=学生及び教職員の活動施設として授業、課外活動での活用を想定して整備する①機能を集約(災害時には一時避難施設としての機能を有する施設)②地域開放を想定した機能等の充実(体育館にトレーニングルームを併設)。
3年度当初予算では医大・周辺まちづくりプロジェクト推進事業として19億8062万1000円を計上し、医大教育・研究部門の移転及び附属病院の機能充実では文化財発掘調査と造成工事及び建物実施設計(先行整備分)と新規に新キャンパス継続整備及び新外来棟等整備の検討ほか、附属病院周辺のまちづくりではまちづくり基本計画の策定に向けた施設配置計画の検討と周辺道路交通状況の調査及び用地測量ほかを行う。
平成25年度に明豊ファシリティワークスに施設整備に関するコンストラクション・マネジメント業務を委託、移転候補地を含む敷地全体の整備基本構想を策定。医科大学の数十年先のあるべき姿を見定め、未来へ向かって着実な歩みと大きな飛躍のための道標とするための検討を重ね、歴史の香漂う橿原の地で奈良への愛着を醸成し、県立医大ならではの医学教育を実践する場にふさわしい姿として、日本最初の都城である藤原京をモチーフとしたゾーニングとデザインを取り入れる。藤原京の大極殿院とその朝庭(ちょうてい)になぞらえた大学本部棟と前庭を中央に据え、正面玄関となる南側に畝傍山を望むキャンパスイメージ。北側に先行整備工区、南側に継続整備工区を配置する計画。開発に当たっては大学施設の整備が行えるように地区計画制度を導入、橿原市が土地区画整理事業を実施する。