一般記事
県産業政策課 南都経済研究所を選定 県経済産業振興大綱策定調査検討 商工業と農畜水産業 及び観光産業の連携
2021.6.10 県産業・観光・雇用振興部
奈良県産業・観光・雇用振興部産業政策課は、「奈良県経済産業振興大綱策定に係る調査検討業務委託」の公募型プロポーザルについて、応募2社に対してヒアリングを実施し、参加表明書・企画提案書及びヒアリングを基に評価基準(600点満点)について審査した結果、418点で一般財団法人 南都経済研究所(奈良市左京6丁目5番地4)を事業者に選定した。
県では、県内経済の好循環に繋げて県民の豊かな暮らしを実現するため、令和元年度において製造業を中心とした産業動向に関する調査・分析等を進めた。
今回の業務は、元年度調査分析結果に農畜水産業及び観光産業を追加し、各産業の動向や新型コロナウイルス感染拡大の影響等による環境の変化を踏まえたうえで、県産業の強みを活かした商工業と農畜水産業及び観光産業の連携のあり方と経済への好影響を明らかにするとともに、連携による効果を高めるための施策について、経済循環促進の観点から提案することを目的としている。委託期間10月29日。業務量の目安は300万2835円込を上限とする。
※観光産業とは日本産業分類に定義がないため旅行業と宿泊業を中心として運輸業や飲食業等幅広い分野を横断する産業を指すものとする。事務局は産業政策推進係(電話0742―27―7005)。
打ち合わせは業務着手時・中間2回以上・最終成果品納入時の計4回以上行い、必要に応じて随時行う。成果物は①最終報告書1式(簡易製本A4ベースでカラー)30部②電子データ1式(CD―R)計2枚(データ容量により増減)(最終報告書及び関連データをPDF形式で保存したCD―R1枚と最終報告書及び関連データをMicrosoftWord、ExcelまたはPowerPoint形式で保存したCD―R1枚)。業務内容は次の通り。
【奈良県における商工業と農畜水産業及び観光産業の連携による産業動向の分析】
令和元年度に実施した製造業に関する調査分析結果や農畜水産業及び観光産業に関する既存の分析データ等に加え、全国各地で取り組まれている先進事例の分析活用など、有効な分析手法を提案・実施し、ウイズコロナ・アフターコロナにおいて各産業が連携することによる域内経済循環への波及効果など、県の経済産業動向の調査分析等を行う。
県産業の強みを活かした商工業と農畜水産業及び観光産業の連携のあり方について、新産業創出や異業種からの新規参入等の可能性も含めて検討・整理する。
連携を推進して効果を高めるために克服すべき課題等(マーケティング、プロモーション、研究開発、立地環境整備、金融支援、人材確保・育成等)について整理する。
【奈良県がめざすべき経済振興の方向性の検討】
前項の結果を踏まえ、ウイズコロナ・アフターコロナにおける商工業と農畜水産業及び観光産業の連携を含めた県経済のめざすべき姿を検討する。また、めざすべき姿の実現に向けて課題を克服し、連携による域内経済循環効果や他産業への波及効果等を高めるために取り組むべき施策の方向性について、経済循環促進や税源涵養と産業集積及び人材育成・雇用確保等の観点から検討・提案する。