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県河川整備課 法隆寺南3丁目など 貯留施設第4次適地に3ヵ所 大和川流域緊急内水対策

2021.6.1 県土マネジメント部

 奈良県県土マネジメント部河川整備課は、第4次適地選考委員会を開催し、対象市町から追加で抽出された貯留施設の整備候補地4ヵ所のうち第4次適地候補地として3ヵ所を選定した。1ヵ所は保留。県と市町において整備に関する協定書を締結し、早期完成に向けて事業を推進することにしている。
 新規事業箇所は▽斑鳩町法隆寺南3丁目地区=法隆寺北1丁目農地で堀込式貯留施設▽天理市庵治町地区=庵治池の治水利用▽大和高田市栄町地区=高田土木事務所駐車場で地下式貯留施設。
令和3年度にこの3ヵ所で事業化(適地候補地のうち地元調整等が整った箇所において工事着手に向けて施設の構造等を決める詳細設計や用地買収に着手)する。
 県では、大和川流域内における内水被害地区で適地に必要な貯留施設等を整備していく「奈良県平成緊急内水対策事業」を平成30年5月にキックオフしている。これまで第1次~第3次適地選考委員会において、対象市町から抽出された候補地について学識経験者の意見により5市8町の19地区計39ヵ所で適地候補地を選定している。
 適地選考委員会は、「奈良県総合治水対策推進委員会」の部会として設置し、抽出した候補地を客観的に検証する。委員は治水・利水が専門の立川康人京都大学大学院工学研究科教授と治水が専門の中川一京都大学名誉教授の2名。

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