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御所市水道局 新料金体系を検討 福原顕憲公認会計士事務所に委託 「財政計画」を立案

2021.5.8 御所市

御所市水道局は、事業計画及び組織体制を始めとする水道事業運用費等を検討し、これに基づく財政計画を立案して新料金体系の検討を令和3年度に行うことにしている。
一般競争入札「水道事業会計支援等業務委託御水業委1号」を落札した福原顕憲公認会計士事務所に業務を委託した。業務場所は櫛羅2055番地の御所市水道局。業務概要は公営企業会計支援及び料金改定支援等。委託期間4年3月31日。
 近年においては人口減少・節水意識の浸透等により水道事業の根幹である料金収入は減少傾向で推移しており、将来の水需要とこれに伴う給水収益、既存施設更新を始めとする水道事業運営に要する費用等を見通し、将来の財政状況を把握することは水道事業を持続させるうえで非常に重要となっている。
とりわけ将来の持続的運営に必要となる施設や管路の老朽化は着実に進行し、これらの耐震化を含めた老朽化対策のための投資費用の増加と職員数の減少や技術の継承及び人材育成など取り組むべき課題は山積しており、水道事業を取り巻く環境は年々厳しさを増している状況。
こうした厳しい事業環境下にあっても、水道利用者である住民のライフラインとして安全で安定した水道サービスを継続することは水道事業者の使命であり、国の水道ビジョンで謳われている、水道施設の効率化(再編、ダウンサイジング等)と水道事業の広域化及び官民連携の推進によるコスト抑制など課題に解決に向け、あらゆる施策を講じることが喫緊に求められている。
これらを踏まえ、この業務では水道事業会計の現状分析や将来の事業環境の見通しを踏まえ、その課題を抽出し、課題を解決するための施策とこれを実施する場合の事業計画及び組織体制を始めとする水道事業運用費等を検討し、これに基づく財政計画を立案して新料金体系の検討を行う。業務内容は次の通り。
 ▽経営状況の現状分析・課題の抽出=過去5年程度の決算数値と料金その他収入を分析し、問題・課題を整理する(収益的収支、資本的収支、給水原価及び供給単価、料金体系等)。
▽料金改定案策定支援=①口径別・用途別、基本・従量料金の改定案の検討・提案②投資・財政計画の策定支援(令和3年~8年)③3年~8年の予定キャッシュ・フローの作成④一時借入金の運用シミュレーション(借入れ・返済のタイミング等)⑤議会説明資料作成支援。
▽公営企業会計支援=①決算書作成支援(引当金の計算、決算整理仕訳の助言、補填財源計算書の作成、キャッシュ・フロー計算書の作成、他決算書の検証・確認等)②予算書作成支援(引当金の計算方法、予定貸借対照表・予定損計算書の作成支援、予定キャッシュ・フロー計算書の作成支援、他予算書の検証・確認等)③日々の経理・仕訳等に係る質疑応対について電話・メールFAXのいずれかの方法で対応する(試算表、消費税区分、資産計上基準、予算科目、その他会計処理)。
▽消費税申告=①不課税・特定収入等の判定②消費税関係の予算経理及び仕訳等③確定申告書、付属書類の作成及び署名、申告代行。
▽その他の業務=①業務履行上で付随的に生じる事項については契約の範囲内で行う②業務遂行上で打合せが必要な場合は対面またはリモートにて行う。委託者からの質疑には電話・メール・FAXのいずれかの方法で速やかに対応する③業務全般に亘り積極的な提言・助言を行う。

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