近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、「紀伊山系ＵＡＶの自律飛行による河道閉塞の点検・監視業務」「深層崩壊発生メカニズム分析業務」「那智川流域他河床変動調査・施設配置設計業務」「長殿降雨予測システム作成業務」の４件に簡易公募型プロポーザルを適用して４月１３日に公示した。
　参加表明書を４月２３日正午まで、技術提案書を５月１８日正午まで受け付ける。説明書等は４月２３日まで交付する。申込先及び交付場所は奈良国道事務所内の近畿地方整備局総務部総務事務センター奈良・三重分室（電話０７４２―８８―７８３０）。参加資格は単体企業、同一の組合または同一の設計共同体で、近畿地方整備局（港湾空港関係を除く）における令和３・４年度土木関係建設コンサルタント業務に係る一般競争（指名競争）参加資格の認定を受けていること―など。
　【紀伊山系ＵＡＶの自律飛行による河道閉塞の点検・監視業務】
　業務は、ＵＡＶの自律飛行により現在継続監視中の河道閉塞（天然ダム）及び砂防関係施設の調査・点検を実施する。また、その有用性と課題を検討することを目的とする。
　業務場所は五條市～和歌山県那智勝浦町。主な業務内容は①計画準備１式②資料収集・整理１式③ＵＡＶの自律飛行による河道閉塞及び砂防関係施設の点検・監視１式④ＵＡＶによる砂防施設の自動点検・監視１式⑤撮影データの整理分析１式⑥総合検討１式⑦報告書作成１式。委託期間４年２月２８日。
　【深層崩壊発生メカニズム分析業務】
　業務は、平成２３年紀伊半島大水害により同時多発的に発生した大規模斜面崩壊について過年度までに得られた知見を整理し、危険性を定量的に評価することにより今後の砂防事業に資する資料を作成することを目的とする。
　業務場所は天川村～和歌山県田辺市。主な業務内容は①計画準備１式②現地踏査１式③深層崩壊発生メカニズムの整理１式④深層崩壊発生メカニズム説明コンテンツの作成１式⑤報告書作成１式。委託期間１２月２４日。
　【那智川流域他河床変動調査・施設配置設計業務】
　業務は、那智川流域及び栗平川流域における土砂等の流出状況を調査するとともに那智川流域における砂防施設計画の検討・概略設計を行うことを目的とする。
　業務場所は十津川村～和歌山県那智勝浦町。主な業務内容は①計画準備１式②資料収集・整理１式③土砂生産・流出状況に関する調査１式④那智川本川における施設配置の具現化に向けた検討１式⑤報告書作成１式。委託期間４年２月２８日。
　【長殿降雨予測システム作成業務】
　業務は、長殿地区河道閉塞に伴う湛水池に影響を及ぼす降雨を分析・予測することで、降雨の早い時期から事務所の体制を整え、災害時には関係機関等との連携が図られた対応が可能となるよう検討することを目的とする。
　業務場所は十津川村。主な業務内容は①計画準備１式②資料収集・整理１式③現地踏査１式④現行システムの検証１式⑤長殿湛水池に特化した降雨予測システムの構築１式⑥新たな長殿湛水池水位予測システムの構築１式⑦通知・表示システムの仕様作成１式⑧報告書作成１式。委託期間１２月２４日。