一般記事
公共交通活性化協 奈良交通と契約締結 「ぐるっとバス」運行事業者
2021.3.25 県土マネジメント部
奈良中心市街地公共交通活性化協議会(会長・仲川元庸奈良市長)は、令和3年度「ぐるっとバス」運行準備業務・令和3年度「ぐるっとバス」運行業務の事業者を、プレゼンテーションによる審査を行って奈良交通に決め、契約を締結した(運行は4月1日付)。
契約額はバスの運行に係る費用(①+②+③)から収入の見込額④を控除した8446万5000円込とする。①運行準備業務費140万8000円込②運行業務費(ラッピング費用を除く)8305万7000円込③ラッピング費用のみ④収入の見込額694万5000円込。
奈良市内の周遊環境を高め、多くの人に奈良観光を楽しんでもらうため、近鉄奈良駅とJR奈良駅から奈良公園や平城宮跡など主要な観光地を周遊する「ぐるっとバス」の3年度運行事業者を募集したもの。担当は奈良県県土マネジメント部道路建設課自転車・交通環境係内の協議会事務局(電話0742―27―8667)。
同協議会は、渋滞対策と観光振興を目的として、主要な観光地である平城宮跡や奈良公園周辺への快適な周遊環境を提供するとともに、公共交通の利用促進を図ることにより奈良観光のさらなる魅力向上に取り組んでいる。
その施策の一つとして「ぐるっとバス」の運行に取り組んでおり、今回は3年度「ぐるっとバス」の大宮通りルート・奈良公園ルート・若草山麓ルートの3系統(図参照)の運行に関する業務について事業者の募集を行ったもの。業務は3年度の協議会予算確保を前提としていることから、諸事情により当該予算確保ができなくなった場合には事業内容を見直すことがある。
委託期間は運行準備業務が契約の翌日~3月26日、運行業務が4月1日~3年10月29日。2年度に運行準備業務、3年度に運行業務を実施する。乗車運賃は1乗車小学生以上100円込。なお、別途発行を予定している木簡型1日乗車券及び奈良中心市街地内の路線バスを対象として奈良交通及びエヌシーバスが発行する企画乗車券により無料で利用できることとする。3系統ルートの運行系統とバス停留所の位置等は次の通り(図参照)。
▽大宮通りルート=運行系統は大仏殿前駐車場を起終点とし、16・85㌔㍍の循環系統でバス停留所18ヵ所。なお、春・秋の観光シーズンの土日祝日については「春日大社本殿」「奈良春日野国際フォーラム甍前」バス停留所を経由せず、「大仏殿前駐車場」バス停留所で折り返し運行するものとし、14・85㌔㍍の循環系統でバス停留所は15ヵ所。また、運行に用いる車両6台(待機車両1台を含む)。
▽奈良公園ルート=運行系統は「大仏殿前駐車場」を起終点とし、6・05㌔㍍の循環系統でバス停留所8ヵ所。運行に用いる車両3台。
▽若草山麓ルート=運行系統は「大仏殿前駐車場」を起終点とし、3・70㌔㍍の循環系統でバス停留所7ヵ所。運行に用いる車両2台。