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三協エンジニアに委託 国宝興福寺五重塔地質調査
2021.3.16 県文化・教育・くらし創造部
奈良県文化・教育・くらし創造部文化財保存事務所は、一般競争入札「国宝興福寺五重塔地質調査業務2文保委第4号」を開札、落札した三協エンジニアに業務を委託した。業務は国宝興福寺五重塔の立地する地質状況・地盤構造を把握し、耐震診断や耐震補強設計を行うためボーリング調査、標準貫入試験、PS検層試験等を行う。委託期間3月29日。
国宝興福寺五重塔の保存修理に係る全天候型仮設足場を建設するための素屋根建設基本設計は伸構造事務所に委託して進めている。工事は令和5年度を予定。担当は事業係(電話0742―27―9865)。委託期間前同。
敷地面積約3900平方㍍。施設計画ではS造10階建延べ面積約9223平方㍍(登桟橋と資材搬入出口のほか解体部材格納棚を内部に設け、設備は照明設備・電気コンセント・人荷用エレベーター・クレーン・吸排気設備等を備える。また建築作業場と動線を分離した管理通路を併設)。
立地条件は史跡興福寺旧境内であるため掘削を伴わない基礎工事が必要。また、当該地は観光目的の来訪者が多く周辺道路の通行量も多い。建設に当たっては資材搬入計画や組立工法等において通行者への安全対策に万全を期し、影響を極力軽減することが不可欠。工期は10ヵ月以内が必須条件。