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奈良公園事務所 今年内に補修設計 鷺池蓬莱橋木部更新補修調査 3橋梁と浮見堂を業務対象に 9年度の予算に工事費要求へ
2026.3.24 県観光局
奈良県奈良公園事務所は、木部を主に劣化が進んでおり利用者への安全面での懸念が生じている状況を受けて奈良公園の鷺池に架かる蓬莱橋について、今年内に既設橋の木部更新を目的とした調査及び補修設計を行う。なお業務は浮見堂・鷺池東歩道橋の調査・設計を含み、建築施設である浮見堂については劣化の激しい周囲の通路(床板)・高欄部を対象とする。
一般競争入札「奈良公園蓬莱橋補修設計業務委託(奈良公園施設長寿命化対策事業(防災・安全))第231―委―4号」を4月8日に開札して業務を委託する。業務場所は奈良市高畑町。業務概要は業務延長130㍍、橋梁(木橋部)補修設計1式。委託期間12月18日。予定価格1361万8000円込、調査基準価格1093万4000円込。県庁の担当は産業部観光局奈良公園室奈良公園整備係(電話0742―27―8036)。
業務対象は奈良公園 浅茅ヶ原園地鷺池(図参照)の橋梁(木橋部)補修設計L130㍍で対象施設は①蓬莱橋A橋=橋長63㍍幅員3・6㍍4×2+3径間連続RC床版橋②蓬莱橋B橋橋長15㍍幅員3・6㍍3径間連続RC床版橋③鷺池東歩道橋橋長18㍍幅3・6㍍3径間連続鋼鈑桁橋(3橋とも高欄・床版・桁隠しの木製)④浮見堂(休憩施設)高欄34㍍で木造建屋檜皮葺き。いずれも平成5年度竣工、うち①~③は22年度に木橋部のみ改修済。業務内容は次の通り。
▽設計計画=業務実施に際しては、公園管理図等の既往資料の収集・把握するとともに、対象箇所と工程計画及び作業体制等について検討したうえで、その業務内容についてとりまとめた業務計画書の作成を行う。また、業務対象箇所の法規制・条例及び各種上位計画等を把握し、改修に当たって考慮すべき法令関係について整理検討を行う。
▽現地踏査=既往資料の収集・整理を行った後、現地の状況を把握(損傷・劣化の程度、現況交通状況、周辺環境状況、現地調査方法、施工ヤード等)するほか、数量表の記載事項を現地で確認する。
▽劣化状況診断調査=既存資料と現地状況との整合性を確認するほか、近接目視により調査を行い全体の損傷状況の傾向を把握する。
▽調査結果とりまとめ=調査結果を調査票として取りまとめるとともに、劣化や更新の要否等について評価を行う。
▽詳細設計=調査結果に基づいて更新の方針(使用木材や防腐処理の方法等)について検討を行う。検討においては現在のデザインを踏襲するものとするが、高欄等の現行基準や運用上の調整を要する施設については協議によりその更新方針を決定する。更新方針を決定する際には橋梁本体への影響等を考慮して決定する。木部以外の部材(擬宝珠などの飾り金物等)に関しては可能な限り再利用を図る。
▽施工計画=計画工程表と施工順序と施工方法及び資材・部材の運搬計画と工事費積算に当たって必要な計画を記載した施工計画の作成を行う。なお、施工計画書には設計と不可分な施工上の留意点についてとりまとめを行って記載する。
▽図面作成=補修工事の発注積算に必要な設計図面を作成する。
▽数量計算=実施設計図に基づいて数量計算書を作成する。
▽関係機関との協議資料作成=調査設計に必要な関係機関との協議及び諸手続き、資料収集及び協議資料の作成を行う。なお、蓬莱橋等の業務の対象施設自体は文化財指定を受けていないが、対象地が「名勝奈良公園」内に位置するため、改修工事時には文化庁の現状変更許可の取得が必要なため、実施設計完了前に設計内容について「奈良公園整備検討委員会」の了承を得る必要があり、受注者はそのための資料作成を行う。
▽概算工事費=補修数量と施工計画を基に概算工事費の算定を行う。概算工事費の算出に当たっては積算基準書等の歩掛及び建設物価等の資料を用いて積上げにより算出する。必要となる資材についてはその価格等を積算資料・物価資料・見積もり等により確認したうえで成果に反映させる。なお、概算工事費については次年度予算要求に必要となるため9月末頃までに予算要求用の計画図面とともに想定額を提示する。
▽照査=業務内容について照査技術者による照査を実施する。
▽報告書作成=実施設計の内容を報告書として取りまとめる。施工条件や仮設計画・撤去計画・工程計画等についても整理する。実施設計の概略を取りまとめた調査概要書(記述内容A4版、図面等A3版を基本とする)を作成。
