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架替へ予備設計を実施 国道369号天野橋及び天野橋側道橋 一般競争8年1月14日に開札
2025.12.12 県宇陀土木事務所
奈良県宇陀土木事務所は、管理する一般国道369号の天野橋及び天野橋側道橋の老朽化に伴う架替を行うため、最新の基準に基づいて橋梁前後の一般国道369号について最適な道路法線を検討する道路予備設計を行うとともに、これを踏まえて橋梁形式の比較検討を行い、最適橋梁形式案を決定する橋梁予備設計を来夏にかけて行う。
一般競争入札「一般国道369号天野橋橋梁予備設計業務委託(道路メンテナンス事業(国道橋りょう補修))第3―A―5―委3号」を8年1月14日に開札して業務を委託する。業務場所は宇陀市榛原萩原。業務は道路予備設計(A)350㍍、橋梁予備設計1橋。委託期間8年8月31日。予定価格1917万3000円込、調査基準価格1540万円込。
橋梁諸元は【天野橋】昭和22年架設(推定)で架設後77年(推定)。単純RCT桁橋+3径間連続RCT桁橋+単純RCT桁橋橋長50・0㍍幅員6・30(5・50)㍍。4年度に行った橋梁点検結果では部位単位での健全性診断結果が上部構造(床版)、下部構造Ⅲ判定、橋梁全体での健全性診断結果がⅢ判定【天野橋側道橋】昭和58年3月架設で架設後41年。2径間単純鋼I桁(鋼床版)橋橋長50・0㍍幅員2・65(2・25)㍍。4年度に行った橋梁点検結果では部位単位での健全性診断結果が上部構造(主桁、横桁)Ⅲ判定、橋梁全体での健全性診断結果がⅢ判定。業務内容は次の通り。
【道路予備設計(A)】
▽設計計画。
▽現地踏査。
▽路線選定=路線の平面線形と縦断線形は主要構造物(橋梁、擁壁等)の位置・概略形式・基本寸法・沿道施設への影響等を考慮して計画する。
▽設計図=路線図、平面図、縦断図、標準横断図、横断図、主要構造物計画図を作成する。
▽関係機関との協議資料作成。
▽概算工事費=比較案それぞれに対して概算工事費を算出する。なお、概算用地補償費の算出も併せて行う。
▽照査。
▽報告書作成。
【橋梁予備設計】
▽設計計画。
▽現地踏査=地形・地質等の自然状況、沿道・交差・用地条件等の周辺状況を把握し、合わせて工事用道路・施工ヤード等の施工性の判断に必要な基礎的な現地状況を把握する。
▽設計条件の確認。
▽橋梁形式比較案の選定=橋長・支間割の検討を行い、架橋地点の橋梁としてふさわしい橋梁形式数案について構造特性・施工性・経済性・維持管理・環境との整合など総合的な観点から技術的特徴と課題を整理し、評価を加えて調査職員と協議のうえ設計する比較案3案を選定する。
▽基本事項の検討=設計を実施する橋梁形式比較案に対して①構造特性(安定性、耐震性、走行性)②施工性(施工の安全性、難易性、確実性、工事用道路及び作業ヤード)③経済性④維持管理(耐久性、管理の難易性)⑤環境との整合(修景、騒音、振動、近接施工)を標準として技術的検討を加える。
▽設計計算=上部工は主要点(主桁最大モーメントまたは軸力の生じる箇所)の概算応力計算及び概略断面検討を行い、支間割・主桁配置・桁高・主構等の決定を行う。下部工及び基礎工は躯体及び基礎工の形式規模を想定し、概算の応力計算及び安定計算を行う。
▽設計図=橋梁形式比較案のそれぞれに対し、一般図(平面図、側面図、上下部工・基礎工、主要断面図)を作成し、鉄道・道路・河川との関連、建築限界及び河川改修断面図等を記入するほか土質柱状図を記入する。
▽景観検討=橋梁形式の選定に必要な概略の景観検討を行う。
▽関係機関との協議資料作成。
▽概算工事費=橋梁形式比較案のそれぞれに対し、概算工事費を算定する。
▽橋梁形式比較一覧表の作成=橋梁形式比較案に関する検討結果をまとめ、橋梁形式比較一覧表を作成する。各橋梁形式比較案の評価を行い、最適橋梁形式案を明示する。
▽照査。
▽報告書作成。
▽関係機関打合せ協議(河川整備課協議)=関係機関となる河川整備課との協議に出席し、作成した資料を基に説明し、設計に必要な諸条件について確定する。
