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大和平野中央構想 上下水道等の調査設計 川西町県有地活用地区外インフラ 一般競争8年1月8日に開札

2025.12.11 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県地域創造部大和平野中央構想・スタートアップ推進課は、県が川西町下永地区に整備を検討する「スポーツ関連施設」及び「企業誘致区画」について、別途発注の「川西町県有地活用基本計画等策定業務」における土地利用計画に基づき、上水道と下水道等のインフラ設備の調査・設計を令和7年度~8年度で行う。
 一般競争入札「川西町県有地活用事業に係る地区外インフラ調査設計業務委託」を8年1月8日に開札して業務を委託する。業務場所は川西町大字下永他。業務は上水道及び下水道に係る調査設計。委託期間9年3月19日。予定価格1560万9000円込、最低制限価格1251万8000円込。
 設計条件等は上水道がφ100㍉以下管路延長300㍍~500㍍で工事案件数1工事(仮設配管なし)、下水道が開削工法φ1200㍉未満管路延長300㍍~500㍍で計画工区数1工区。担当の電話(0742―27―8946)。業務内容は次の通り。
▽上水道設計=①現地調査②設計計画(設計条件・細部条件について技術的に検討し、適用基準との整合を図る。工法比較、構造計画、仮設比較とその施工計画を行う。計画最大流量、計画最小流量、その中間流量の3パターンで比較検討を行う)③構造計算、仮設計算等④位置図、平面図、縦・横断面図、詳細図(平面、縦断、横断図等)、構造図等必要な図面を作成する⑤数量計算⑥審査⑦報告書作成。
▽下水道設計=①調査②設計計画(管渠、マンホール、桝、仮設工法等の計画を行い、地下埋設物プロット、既存桝取付管のプロット、仮設・補助工法及び仮排水等の設計を行う)③管渠、管基礎、仮設・補助工法等の計算を行う④耐震設計(レベル1及びレベル2地震動に対する応答変位法による耐震計算)⑤系統図、平面図、縦・横断面図、構造図等の作成を行う⑥数量計算⑦照査⑧報告書作成⑨施工法等の比較検討(ルート及び仮設を含む工法について構造特性、施工性、経済性、維持管理の容易性及び環境との整合性などの総合的な観点から技術的特徴、課題を整理、評価し、比較案3案を選定し、計画最大流量、計画最小流量、その中間流量の3パターンで施工方法等に関する比較検討を行う)。
 下永地区は、まほろば健康パークと近鉄橿原線を挟んで東側の南部分。大和平野中央プロジェクトでは「スポーツと食と農が融合するウェルネスタウン」としてスポーツ拠点施設は4年度に、農業ゾーンは5年度に基本計画を策定、11年度に整備完了する予定で具体化を進めていたが、山下知事の就任による5年度予算の査定に伴って見直しすることにしたもの。市街化調整区域に当たるため、開発へ向けて市街化区域への編入を行う都市計画法上の手続きが必要になる。
 川西町下永地区の県有地では「子どもを中心に多様な交流が生まれるまちKAWANISHI」をテーマとしたまちづくりを推進している。県は、「スポーツと食と農が融合するウェルネスタウン」としていた大和平野中央構想を見直し、川西町下永地区(15㌶)の用地活用について「世界的スポーツチームの関連拠点を誘致する」ことを基本的な方針とした。活用テーマの基に▽地域のスポーツの振興にも資する世界的スポーツチームの関連拠点を誘致▽地域の活性化につながり、子どもたちも楽しめる企業を誘致―をめざす。
県有地の土地利用や施設の整備と施設管理・運営及び企業誘致に係る基本方針を定めた「川西町県有地活用基本構想」はウエスコでまとめ、現在は概算事業費と事業スケジュール等の具体的な検討を行い「川西町県有地活用基本計画」を策定する業務を日本工営都市空間で進めている。

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