一般記事

奈良公園室 近鉄奈良駅周辺の渋滞を解消 バス駐車場の立地検討 大仏殿前駐車場を交通拠点へ 駐車機能追加して再配置設計を

2025.11.20 県観光局

 奈良県観光局奈良公園室は、近鉄奈良駅周辺では複合的な要因により広範に交通支障が生じていることから、交通の円滑化と安全性の向上をめざして渋滞を主とする交通支障を解消し、交通環境の改善に繋げる交通対策を検討することを目標に、令和7年度内にバス駐車場立地検討と駐車区画設計を行う。
 県建設産業課で一般競争入札「近鉄奈良駅周辺交通対策検討業務(近鉄奈良駅周辺地域魅力づくり事業)第291―委―2号」を12月8日に開札して業務を委託する。業務場所は奈良市水門町他。委託期間8年3月25日。担当は奈良公園整備係(電話0742―27―8036)。業務内容は次の通り。
【バス駐車場立地検討】
近鉄奈良駅周辺を含めた交通渋滞を解消するために県では奈良公園バスターミナルを運用している。これと連携したバス駐車場について新たな立地箇所を選定するため、各候補地について次の検討を行い、運用などの適性を確認・評価する。なお、立地候補地は県から提示する5件。
▽現地踏査=各候補地について現地踏査・資料収集を実施して①現況(地目・利用状況)、面積・形状・高低差など物理的条件②用途地域等の都市計画上の制約③アクセス路の状況その他駐機場整備に必要な基礎的諸元を確認する。
▽運用面の検討=バスの運用における動線(出入口、場内走行経路、方向転換等)を踏まえ、必要施設の配置計画及び駐機可能台数の検討を行う。併せて近隣住居の有無と騒音・排気等の影響や通学路・歩行者動線への安全配慮といった周辺環境への影響と周辺の交通に与える影響など運用における諸課題についても整理する。また、奈良公園周辺における通行規制の参考となる事例を全国から収集する。
▽整備内容の検討=現地の状況に基づいて①整地・造成・舗装・排水設備等の基盤整備②電気・水道等インフラの整備の必要性と導入可否③防犯照明・フェンス等の付帯施設の整備要件のような整備内容の要否を検討する。
▽概算費用の算出=イニシャルコストと、維持管理・運営に要するランニングコストの費用を概算する。
▽総合評価=各候補地の評価結果について定量的指標に基づく比較表を作成する。推奨候補地(1〜2案)とその選定理由を明示する。
【駐車区画設計】
大仏殿前駐車場(面積0・58㌶)を新たな交通拠点として活用するため、現在の利用方法(障がい者観光バス、ぐるっとバス、タクシー降車、関係者)から、新たにタクシーの乗降と路線バス等の利用を追加して駐車機能の再配置を行う。配置・動線計画を行い、新たな駐車区画へ見直すための設計を行う①設計計画②現地踏査③駐車区画設計④設計図⑤数量計算⑥照査⑦報告書作成。

会員登録
一覧に戻る