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天理市道橋を架替へ 布留川北流河川改修事業
2025.8.5 県奈良土木事務所
奈良県奈良土木事務所は、天理市丹波市町(布留川北流)の護岸工事を行うに当たり、河川占用構造物の天理市道橋の架替を行うことにしており、令和7年度に過年度に実施した 橋梁詳細設計について最新の基準を基に橋梁詳細設計を行い、最適な施工計画を立案する。
一般競争入札「一級河川布留川橋梁詳細設計委託(防災・安全社会資本整備交付金事業(広域河川)(加速)(国補)他)第繰補1―2―委―1他号」を8月22日に開札して業務を委託する。業務場所は天理市丹波市町。委託期間8年3月13日。予定価格2585万円込、調査基準価格2075万7000円込。県庁の担当は県土マネジメント部河川整備課河川整備係(電話0742―27―7507)。
架け替えるのは、天理市道丹波市幼稚園線(道路規格が第4種第4級、設計速度20㌔㍍/h)の橋梁。PCプレテンションホロー桁橋橋長11・0㍍幅員構成4・7㍍(地覆0・6㍍+車道3・5㍍+地覆0・6㍍)。橋梁詳細設計(コンクリート上部工、逆T式橋台、橋台基礎工、架設計画)、仮設構造物設計、仮橋・仮桟橋詳細設計を行う。
布留川北流河川改修事業では、内外エンジニアリング奈良営業所(奈良市三条宮前町)に委託して浸水被害を少しでも軽減するため用地交渉が難航している区間より、その上流の未改修区間におけるボトルネック箇所を先行して改修する「段階的な施工」を6年度に検討している。
布留川北流は、河川整備計画に基づいて計画区間の下流から上流へ向かって改修を進めているが、用地交渉が難航して事業の進捗が望めない状況になっていることから、段階的な施工を検討した。河川整備計画は天理市東井戸堂町~守目堂町。段階的施工計画検討区間は266・25㍍、このうち改修済区間100㍍、交渉難航区間(接続区間含む)66・25㍍、未改修区間(天理市丹波市町~守目堂町)100㍍。
昨年度の県河川整備委員会(委員長・川池健司京都大学防災研究所教授)で「事業継続」を了承、今後5年間で5号井堰改築に向けた水利組合との協議と、天理市道橋の架替及び勘定橋上流~無名橋の護岸整備の先行施工について検討する―としている。全体事業費36・7億円、残事業費21・8億円。