一般記事
今秋に社会実験を 馬見丘陵公園駐車場の有料化 周辺道路での渋滞解消をめざす
2025.7.24 県中和公園事務所
奈良県中和公園事務所は、馬見丘陵公園ではイベント期間等において周辺道路で渋滞が発生する等の問題を解消するため、短期で実施可能なTDM(交通需要マネジメント)施策を行う必要があることから、令和7年度に馬見丘陵公園で実施する今秋のイベント時に駐車場有料化と渋滞対策を実施するために必要な交通施策の案内・誘導並びに広報の実施、調査、評価改善及び評価のとりまとめを行うとともに、実験時の馬見丘陵公園の駐車場及び周辺道路の利用状況等を調査する。
一般競争入札「馬見丘陵公園駐車場有料化社会実験業務(馬見丘陵公園にぎわいマネジメント事業(補助公共・社会資本)他)第1―70―A1―委1他号」を8月6日に開札して業務を委託する。業務場所は河合町佐味田、広陵町寺戸・大野・三吉。委託期間8年3月19日。予定価格4604万6000円込、調査基準価格3843万4000円込。担当は公園課整備・運営係(電話0745―56―3851)。業務内容は次の通り。
【計画準備】
業務の目的・主旨を把握したうえで業務内容を確認し、業務計画書を作成する。
【駐車場有料化と渋滞対策に関する社会実験の実施】
〈駐車場有料化〉
▽実験環境の構築=①建設技術研究所に委託して行った「馬見丘陵公園渋滞対策検討業務委託(補助都市計画公園事業(社会資本))第711―1―委―5号」で計画された有料化社会実験計画に基づき、実験実施に向けた準備と実験当日の運営マニュアルを作成する②有料化社会実験に使用する仮設券売機(屋外への設置を想定)やテント及びポータブル電源等の必要資機材(12ヵ所分)を調達する。また、機器等の設置に当たり関係機関と協議を行う③有料化社会実験において試行的に料金徴収を実施する際の駐車場料金を検討し、「馬見丘陵公園にぎわいマネジメント協議会」において承認を得て決定する④駐車場利用者を対象に仮設券売機設置箇所への誘導及び料金精算方法を案内するための案内・誘導用資料を作成する。
▽設営・運営=仮設券売機等を配置した料金精算所を設営するとともに実験期間中の問合せや釣銭対応を実施する。
〈渋滞対策〉
▽仮設のリアルタイム駐車場満空情報表示・案内看板設置=①「馬見丘陵公園渋滞対策検討業務委託(補助都市計画公園事業(社会資本)) 第711―1―委―5号」で計画された案内・誘導計画に基づき、実験実施に向けた準備、実験当日の運営マニュアルを作成する②駐車場の満空情報の提供及び案内・誘導の実施に際してLED情報板10台(大型6台、小型4台)調達する③LED情報板の各設置箇所において駐車場の満空状況に応じた案内・誘導経路を設定してLED情報板の表示内容の検討及び表示デザインを作成する④LED情報板の設置に当たり各箇所の道路管理者及び交通管理者との協議用資料を作成する⑤各道路管理者への道路占用許可申請書の提出並びに交通管理者への道路使用許可申請書類の提出を行う⑥LED情報板の設置・撤去(各1回/1期間)及び実験期間中の問合せや表示内容の切替と死活監視を行う。
▽駐車・交通量調査(平日・休日)=10月に当公園で開催予定のイベント期間(5日~14日)の交通集中時(7時~19時、公園駐車車両調査のみ8時~18時)において既存の駐車場利用車両が周辺交通に与える影響を把握するため、位置図等に示す交差点・公園駐車場の出入口・周辺道路・抜け道で交通実態調査を実施する。令和5年度に八州に委託して実施している「馬見丘陵公園駐車・交通量調査業務(補助都市計画公園事業(社会資本)(都づくり))第413補―委2号」との比較ができるようにする。
〈TDM及び駐車場有料化に関する広報の実施〉
▽広報内容・デザイン案の作成=「馬見丘陵公園渋滞対策検討業務委託(補助都市計画公園事業(社会資本))第711―1―委―5号」で計画された広報計画に基づき各広報媒体(イベントHP・チラシ・SNSへの掲載、県等の広報誌への掲載、WEB広告)における広報内容及びデザイン案を検討する。
▽広報の実施。
【効果検証】
▽調査準備=「馬見丘陵公園渋滞対策検討業務委託(補助都市計画公園事業(社会資本))第711―1―委―5号」で計画された効果検証計画に基づき秋の交通集中時におけるTDM施策(駐車場有料化及び満空情報表示)の評価を行うため各種調査の準備を行う。
▽アンケート調査の実施=駐車場利用者アンケート調査及びWEBアンケート調査を実施する。
▽効果・課題の整理=交通実態調査結果及びアンケート調査結果とその他関係機関による提供データをもとにTDM施策の実施効果を検証するとともに課題を整理し、今後の方針を検討する。
【報告書作成】
報告書・概要版を作成する。