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紀伊山系 建設技術研究所で進む 紀伊山地流砂及び水文観測調査 湛水地異常自動検知調査は日本工営
2025.7.4 近畿地方整備局
近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、簡易公募型プロポーザルにより「紀伊山地流砂および水文観測調査業務」は建設技術研究所、「振動等による土砂移動及び湛水地異常自動検知手法調査業務」は日本工営に委託して業務を進めている。
これは技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に紀伊山地流砂および水文観測調査業務は33者、振動等による土砂移動及び湛水地異常自動検知手法調査業務は30者から入札説明書等のダウンロードがなされ、ともに2者から参加表明書の提出があり、参加資格を有するその2者を技術提案書の提出者として選定し、提出された参加表明書及び技術提案書を評価した結果。業務場所は五條市三在町。委託期間8年3月31日。
【紀伊山地流砂および水文観測調査業務】
建設技術研究所(大阪市中央区道修町)の提案が総合的に優れており、適切な提案と認められたため4950万円込(予定価格と同額)で契約を締結した。
業務は、紀伊山系砂防事務所管内において流砂水文観測と河床変動調査を実施することで、流砂系における中長期的な土砂動態を把握する技術の調査を行うとともに、流砂水文観測結果を活用した警戒避難体制の検討や総合的土砂管理の検討といった、砂防分野における今後の流域監視に資する資料の作成を目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②資料収集・整理1式③流砂水文観測1式④紀伊山地の流域特性を踏まえた土砂動態の調査検討1式⑤観測と数値計算手法との相互連携のための検討1式⑥報告書作成1式。
【振動等による土砂移動及び湛水地異常自動検知手法調査業務】
日本工営(大阪市北区西天満)の提案が総合的に優れており、適切な提案と認められたため4396万7000円込(予定価格と同額)で契約を締結した。
業務は、紀伊山系砂防事務所管内における土砂移動の把握・監視体制の効率化・高度化を図るために、監視カメラ映像や振動センサーを用いた観測データによる土砂移動を早期に検知する技術を検討し、大規模土砂移動検知システムの健全性を確保するための観測局点検を実施するとともに、これら技術を活用した警戒避難技術を検討し、砂防事業における流域監視に資する分析検討と体制維持を目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②大規模土砂移動検知システム観測局に関する検討1式③管内における追加観測機器設置の検討1式④排水トンネルの異常検知体制の構築検討1式⑤監視カメラ画像を用いた土砂移動並びに異常検知技術の検討1式⑥崩壊等による土砂移動検知後の調査方法の検討1式⑦報告書作成1式。