一般記事

県道路建設課 宝来ランプの第二阪奈直接乗入 最適な計画立案へ 6月11日まで参加表明書を受付

2025.6.5 県土マネジメント部

 奈良県県土マネジメント部道路建設課は、一般国道308号宝来ランプについて大宮道路高架部から道路へ直接乗入れを可能とする設計において、令和7年度に現況把握と最適な将来道路ネットワーク計画を立案して効果の検証を行う。
5月30日に公募型プロポーザルを適用して公告した「一般国道308号渋滞対策等検討業務委託(地域連携道路事業)第繰1―5―委―1他号」に係る参加表明書を6月11日まで受け付け、評価基準のうち「配置予定技術者(企業)の経験及び能力」及び「手持ち業務量」(合計28点)について審査して上位5者程度選定し、技術提案書を7月中旬頃まで受け付け、提出された参加表明書及び技術提案書について評価基準(合計100点)に基づき審査し、最高得点者を受託業者として特定する。
参加資格は▽県建設工事等競争入札参加資格のうち建設コンサルタント「道路」部門の資格を有すること▽県内に本店または営業所(県に対する競争入札参加資格を有するものに限る)を有すること▽平成27年4月1日以降公告日までに完了した国または地方公共団体が発注した「渋滞対策」及び「渋滞調査」業務の元請実績(1契約の業務で両方の実績を有するものに限る)を有していること―など。連絡先または提出先等は事業第一係(電話0742―27―8667)。
 一般国道308号・宝来ランプは、第二阪奈道路の東端に位置し、西端では阪神高速13号東大阪線に繋がっている。奈良公園方面から大宮道路を通行して第二阪奈道路を利用する場合は第二阪奈道路に直接乗り入れできない構造となっていることから、一旦高架部に並行する側道に降りる必要がある。
他方、三条通りから第二阪奈道路や生駒方面に向かう交通があり、これらとは菅原東交差点で合流しており、休日を中心に交通渋滞が常態化している。このことから大宮道路高架部から第二阪奈道路へ直接乗入れを可能とする事業を平成25年度に事業化しており、令和3年3月の都市計画変更を経て設計を進めてきた。
この業務は、設計を進める途上において交通渋滞の形態が変化してきたこと、今後宝来ランプの乗入れに影響を及ぼすと考えられる幹線道路の見通しが定まってきたことなどから、将来道路ネットワークを見据えた最適な計画を立案することを目的とする。業務内容は次の通り。
▽業務実施計画書の作成=関連事項を把握し、業務を実施する際の検討方針を立案して業務実施計画書を作成する。
▽前提条件の整理=上位・関連計画、過年度成果、法制度、検討経緯や事業周辺のコントロールポイン等の情報を整理する。
▽現況把握=既存の交通量・渋滞長調査結果、ETC2・0プローブデータ集計結果、土地利用状況等を用いて、当該地域における現状の交通状況を把握し、渋滞原因の分析・考察を行い、課題を抽出する。
▽将来道路ネットワーク計画の立案=課題抽出をもとに当該地域の自然、社会的条件並びにコントロールポイント等を考慮し、将来道路ネットワーク計画を立案するとともに、それぞれの実効性・実現・コスト等を評価する。
▽効果の検証=立案した計画案についてミクロシミュレーションを用いた効果検証を実施し、コスト等の結果を用いて最適案を選定する①シミュレーションモデルの構築②計画交通量の設定③現況シミュレーション④将来シミュレーション⑤効果の検証⑥最適案の立案。
▽協議資料作成=渋滞緩和へ向け関係機関との円滑な協議を進めるために必要な資料の整備・作成を行う。協議資料は対策案の内容や効果と必要な措置及び周辺影響などを分かりやすく整理し、合意形成を促進することを目的とする。
▽報告書の作成=業務項目ごとにとりまとめる。また、調査結果の整調・分析に使用した理論・公式の引用・文献等並びにその計算過程等がある場合には明記する。

会員登録
一覧に戻る