一般記事

事業評価へ効果算出 主要地方道天理王寺線(長楽工区) 10月頃に公共事業評価監視委員会

2025.4.22 県高田土木事務所

 奈良県高田土木事務所は、主要地方道天理王寺線(長楽工区)について、令和7年度に道路交通センサスに基づき作成した将来交通量予測のデータ及び国交省の費用便益分析マニュアルに基づき、路線ごとに算出した費用便益比(B/C)の内容をもとに整備効果のとりまとめなど公共事業評価監視委員会に諮る資料を作成する。
一般競争入札「天理王寺線事業評価に関する業務委託(単独道路整備事業(通常分)(一般改良))第31―委1号」を5月7日に開札して業務を委託する。業務場所は河合町池部外。業務は事業評価に関する業務1式。委託期間8年1月30日。予定価格1444万3000円込、調査基準価格1159万4000円込。県庁の担当は県土マネジメント部道路建設課事業第一係(電話0742―27―8667)。
 天理王寺線は国道24号や京奈和自動車道と大和中央道及び国道25号と接続する道路であり、長楽工区(河合町池部~川西町保田)は天理王寺線の唯一の未改良区間を解消する。事業延長1・7㌔㍍幅員14・5㍍2車線。第3種第2級。設計速度50㌔㍍/h。
平成22年に天理王寺線の都市計画を変更して長楽工区を追加、令和2年3月に部分開通(500㍍)。全体事業費39億5000万円、残事業費10億4000円。2年12月に再々評価を行っており、事業進捗率約69%。業務内容は次の通り。
 ▽計画準備=業務の目的と主旨を理解したうえで設計図書に示す業務内容を確認し、業務計画書を作成する。
 ▽地域の現況の把握整理=既存資料より社会経済状況・道路交通状況など地域の現況についてデータ・図面・写真により把握整理を行う。
 ▽整備効果のとりまとめ=①「費用便益分析マニュアル(5年12月。国土交通省道路局・都市局)」に基づいて事業箇所についてマニュアルに明示されている3種類の便益(走行時間短縮便益、走行経費減少便益、交通事故減少便益)の額及び費用便益比(B/C)を算出する。また、費用便益に計上されない効果についても検討する②費用便益分析を行ううえで必要となる交通量推計は事業箇所周辺の地域特性を踏まえ、ネットワークの追加とゾーンの細分化等を行い、再現性を確保した「現況交通量配分」を行ったうえで、道路交通センサスに基づいて作成した将来交通量予測のデータにより当該事業箇所の有無の2ケースで将来交通量推計を行う。
 ▽公共事業評価監視委員会説明資料の作成=資料(写真・図面、その他必要なデータ)を収集して路線ごとに①事業を巡る社会情勢等の変化(新規事業化からの変更点も)②事業の投資効果③事業の進捗状況④事業の進捗の見込み⑤コスト縮減や代替案立案等の可能性及び事業完了後の良好な公共サービス提供の視点―に留意し、10月頃の開催を予定している公共事業評価監視委員会説明資料(パワーポイント20ページ程度を想定)のデータを、視覚的に理解のしやすさに留意して作成する。
 ▽結果のとりまとめ=公共事業評価監視委員会後の資料修正及び公表資料のとりまとめを行う。
 ▽照査。
 ▽報告書及び概要書を作成する。

会員登録
一覧に戻る