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県公園企画課 7年度に基本設計 まほろば健康パークインクルーシブ 雨水貯留施設の機能強化も検討
2025.4.11 県地域デザイン推進局
奈良県まちづくり推進局公園企画課は、令和7年度に7年3月策定の「まほろば健康パーク基本計画」において各エリアで計画している公園施設を、関係機関(障害者団体等)との協議と並行して既存エリアを含めた公園全体の基本設計を行う。また、園内を含む周辺は浸水想定区域となっているため浸水シミュレーションによる雨水貯留施設の機能強化も検討する。
県建設産業課で一般競争入札「まほろば健康パーク基本設計業務委託(単独都市計画公園事業他)第1―40―C―1―委―1他号」を5月7日に開札して業務を委託する。 業務場所は大和郡山市額田部南町、川西町下永。業務概要は与条件と諸施設(大屋根やトイレ等の安定計算含む)の確認及び検討、基本設計図の作成、概算工事費の算出、浸水シミュレーションによる雨水貯留施設の機能強化、関係機関との協議資料作成。委託期間8年3月27日。予定価格5809万1000円込、調査基準価格4662万9000円込。
12年秋の開業をめざして7年度に基本設計、8年度には民間事業者(運営事業者を先行)を選定(設計と建設を担うPFI事業者選定は9年度)、9年度から民間事業者による設計・工事・運営等に充てる。担当は都市公園係(電話0742―27―8069)。
公園は、下水処理施設の周辺環境対策施設として昭和49年2月に都市計画決定を受け、県民にスポーツと憩いの場を提供することを主たる目的とした運動公園11・8㌶(計画面積12・8㌶)として設置した。設置目的を踏まえつつ平成26年にはスイムピア奈良などの新たなスポーツ施設を導入したリニューアルをPFI―BTO方式(指定管理者制度を併用)により実施し、県民の健康やスポーツ・運動を支える県営公園のひとつとして機能を発揮している。
三井共同建設コンサルタント奈良営業所(奈良市大宮町3―2―50)に委託して策定した基本計画は、「奈良県こども・子育て推進本部会議(令和5年7月)」での「障害の有無にかかわらず楽しく安全に遊べる場所(公園)が少ない」という意見を踏まえ、5年12月に「まほろば健康パークにおけるインクルーシブ機能検討委員会」を設置し、6年2月~11月に合計5回開催された内容に基づき、整備方針及び維持管理・運営に係る基本的な考え方をとりまとめたもの。 新設エリアの主なものは▽交流エリア3・3㌶(駐車場E含む)▽大屋根エリア3・2㌶(駐車場A・B含む)▽プレイパークエリア1・6㌶▽アウトドア・樹林エリア5・7㌶(駐車場C・D含む)▽動線(エントランス・プロムナード含む)。既存エリアでは施設の更新(テニスコート約800平方㍍の改修)とバリアフリー化の検討を行う。浸水シミュレーションによる雨水貯留施設の機能強化の検証も行う。