御所市は「御所市立小・中学校に係る新しい学校づくり基本方針（案）」を作成し意見を募集した。同方針案の時点では令和13年の開校を目標としており、９年度までに測量調査や文化財調査、地質調査を実施し８年度に基本設計、10年度から新校舎と体育館の建設工事となっている。なお、今後の建設市場の状況によっては事業期間が延長する可能性がある。
　同市おける人口の減少は、今後も進むと予想されており、中長期的には全ての学校がクラス替えの出来ない単学級の規模となる。また、一部の学校では複数の学年が同じ学級となる複式学級化が進むことが予想されている。学校施設については施設の半数以上が築40年を経過し老朽化が進んでいる状況。長寿命化改修や建替えが必要となる一方で多額の費用により財政上の負担も大きくなる。これらの学校づくりの必要性を踏まえ、義務教育に連結する幼保や高等学校との連携等も見据えた新しい教育環境の構築が求められている。