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県病院マネジメント課 設計発注へ資料作成 新西和医療センター開設支援 都計変更に係る協議資料も
2025.3.6 県福祉医療部
奈良県福祉医療部医療政策局病院マネジメント課は、施設の老朽化や耐震性が低いことから早期の移転・再整備を推進することとしている西和医療センターについて、令和6年度までに策定した基本構想と基本計画骨子案及び基本計画に基づき①設計発注に向けた条件の資料作成及び②都市計画の変更手続き等に係る協議資料作成を7年に実施する。
公募型プロポーザル「令和7年度新西和医療センター開設支援業務」により業務を委託することにしており。提案内容について3月下旬プレゼンテーションを実施して事業者を特定する。委託期間12月26日。委託料上限額1716万円込。
6年度当初予算には病院マネジメント課が新西和医療センター整備基本計画策定事業として2400万円を確保、JR法隆寺駅南側地区への移転建替に向けて整備基本計画策定のための調査を行うとしている。
7年度当初予算案では、西和医療センターの移転整備に2億5900万円を計上した。想定規模は4階建程度(屋上ヘリポート、免震構造)で延床面積2万7000平方㍍程度(300床)。13年頃の移転開院をめざして①JR法隆寺駅南側地区への移転建替に向けて設計に着手(1億600万円)。道路交差点設計、新規に造成設計と建築設計②用地取得に向けた関連手続きを実施(1億5400万円)で用地取得に向けた補償調査、不動産鑑定調査等と関係機関との協議等を実施。
候補地はJR法隆寺駅といかるがホールの中間に当たる斑鳩町興留9丁目・10丁目の農地約5㌶で、移転用地は約3㌶。JR法隆寺駅は利便性が高く駅から病院へのアクセスも良い。
4年8月「新西和医療センター整備基本構想」を策定した。 5年度は移転候補地の再検討を行い、JR法隆寺駅南側地区(斑鳩町)に決定するとともに診療規模及び事業収支計画等の検討を行い、新西和医療センター整備基本計画骨子案を策定した。いずれも業務は長大奈良事務所(三郷町立野南2―10―17)が担当。
地方独立行政法人奈良県立病院機構法人本部事務局では、すでに測量(現況、縦横断)を実施して平面図と断面図により調査・検討に必要な基礎資料として地図を作成する「JR法隆寺駅南側地区測量業務委―2―1号」を天理技研に委託して実施。業務内容は用地測量5・8㌶。現在はオカモト測量に委託して移転・再整備のための調査・検討に関して必要な測量を行うことを目的とする業務を進めている。業務は土地取得へ向けた筆界を確定させるための用地測量1・4㌶。委託期間3月31日。担当は法人経営課総務企画係(電話0742―81―3400)。
今回公募型プロポーザルにより業務を委託する開設支援の業務内容は次の通り(提案者がこの業務遂行に当たって必要または有益となる業務を提案して実施する)。担当は病院機構・西和医療センター建設支援係(電話0742―27―8682)。現西和医療センターにおける医療提供の実態を把握するため必要に応じて現場調査や現場ヒアリングを実施する。
【設計発注に向けた条件の資料作成】
▽運用計画の詳細検討に係る支援=①部門別運用フローの検討・策定 (基本計画等でとりまとめた部門別基本計画や基本計画図〈プラン〉をもとに新西和医療センターにおける主要な業務をフロー化し、人・物・情報等の流れを整理して課題抽出・解決策の検討支援)②医療情報システム、医療情報システム以外の詳細計画の検討・策定(デジタルシステムの拡張性・発展性に留意したうえでの部門別の医療情報システムと医療情報システム以外の導入範囲・機能の整理の検討支援、西和医療センター開院までの医療情報システムと医療情報システム以外の年次更新計画の検討支援③物流管理システムの詳細計画の検討・支援(デジタルシステムの拡張性・発展性に留意したうえでの物流管理システムの詳細計画の検討支援)。
▽設計与条件等の見直し・修正=前項を踏まえて設計与条件等の見直し・追加。
▽発注方式、募集要項、仕様書、提案評価項目等設計業者の選定に必要な書類の検討支援=前項までを踏まえて検討支援。
【都市計画の変更手続き等に係る関係機関との協議支援】
▽新西和医療センター移転整備に必要となる都市計画変更等の内容を検討=基本計画等及び計画地の区域区分等を踏まえて検討支援。
▽都市計画変更等に係る関係機関との協議資料の作成支援。