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道路改良工事の発注へ 勢井宗川野線2工区道路詳細設計 一般競争入札を3月12日開札

2025.2.25 県五條土木事務所

奈良県五條土木事務所は、令和7年度上半期内に過年度に「勢井宗川野線2工区」について、過年度に実施した道路予備設計に基づき道路詳細設計を行い、道路改良工事の発注に必要となる工事発注用資料を作成する。
 総合評価落札方式一般競争入札「勢井宗川野線2工区道路詳細設計業務委託(防災・安全交付金事業(道路改良))7―3―A4―委2号」を3月12日に開札して業務を委託する。業務場所は五條市西吉野町平雄。業務は道路詳細設計0・06㌔㍍、一般構造物設計。委託期間9月30日。予定価格1680万8000円込、調査基準価格1347万5000円込。
 参加するには平成26年4月1日以降公告日までに完了した国または地方公共団体が発注した「道路設計」業務の元請実績を有している必要がある。また、この入札における業務の予備設計業務である指名競争入札「勢井宗川野線勢井~宗川野工区(2・3・4工区)道路設計業務委託(防災・安全交付金事業(南部・東部)他)繰7―3―A4―委1他号」受託者(エース奈良営業所〈奈良市三条大路1―2―11―203〉)及びその受託者と資本または人事面において関連がある者でないこと。本庁の担当は県土マネジメント部道路建設課事業第二係(電話0742―27―7498)。
 業務は、勢井宗川野線の1・5車線的道路整備に係る道路設計のうち2工区において、過年度に実施した道路予備設計に基づき道路詳細設計を行い、道路改良工事の発注に必要となる工事発注用資料を作成することを目的とする。
業務の実施においては、地形・地質・交差条件・荷重条件・使用材料等と整合を図り、工事に必要な詳細構造を経済的かつ合理的に設計し、工事発注に必要な図面・報告書を作成する。設計を行う際には一級河川宗川や周辺環境への影響について検討するとともに、施工計画(仮設計画及び施工ヤードも含む)の作成に当たっては現場条件を充分に把握し、内容をよく精査して調査職員と協議のうえで作成する。また、数量計算は土木工事数量算出要領(案)に基づき作成し、数量のとりまとめ区分については担当調査員と協議のうえで決定する。
道路詳細設計(A)を行うには河道計画に係る水理計算が必要。河道計画の検討に係る水位計算は基本的に不等流計算を用いる。複断面河道(低水路流れと高水敷流れの相互干渉による抵抗の増加)や樹木群の影響等を無視できない河道では、断面を分割して計算を行う準二次元不等流計算を用いる。
▽流下能力の把握=①横断測量図等から不等流計算を実施するための断面データを作成する②河床状況と河道内の植生繁茂状況を踏まえて既往知見より粗度係数を設定する③既往の治水計画等を参考に下流端水位と計算流量ケースなど不等流計算の条件を設定した後に、断面データと粗度係数及び計算条件に従って流量規模ごとの不等流計算水位を算定する④断面ごとの流量(Q)と計算水位(H)の関係からH―Q式を作成する。断面ごとにH―Q式に評価高を適用して流下能力を算定する。算定後に河道のネック箇所や全川的な治水安全度バランスを把握するため流下能力図を作成する。また、流下能力不足となる要因を整理する。
▽計画河道の水位計算=①設定した河道の平面形と縦横断形に基づいた計画データを用いて粗度係数・下流端水位・計画流量などの計算条件から計画河道において不等流計算を実施し、計画高水流量に対する不等流計算水位を算定する。その際に必要に応じて合流・湾曲・橋脚・落差工等による水位上昇も加味する②不等流計算結果により計画流量が安全に流下できるかどうかを確認する。その結果に応じて計画高水位の見直しを行う。計画高水位を再設定する際は不等流計算により算定した各地点の水位を包括するように直線近似で設定する。この結果を用いて平面・縦横断計画と整合を図る。
一般構造物詳細設計は大型ブロック積擁壁H3・60㍍~8・76㍍L60・8㍍。
4年度に「勢井宗川野線道路概略設計業務委託((単独道路整備事業(通常分)(一般改良))他)70―2―委2他号」を指名競争入札によりエイテック奈良支店(奈良市大宮町5―3―14―408)に委託して実施している。

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