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県防災統括室 五條県有地を先行整備 第6回防災拠点検討部会 7年度にヘリパッドなどに着工

2025.2.6 県総務部

 奈良県総務部知事公室防災統括室は、南部中核拠点の五條県有地を先行整備するとして、令和7年度にヘリパッドとベースキャンプに工事着手し、来年度内の完成をめざすこととした。山下知事が構想していたメガソーラは事実上断念した。
 第6回「災害応急対策(防災拠点)検討部会」(部会長・河田惠昭関西大学社会安全学部特別任命教授)をさる30日開催、奈良県災害応急対策(防災拠点)基本構想(案)(1月7日②面参照)と南部中核拠点(五條県有地)整備基本計画中間報告(案)について審議し、了承したもの。
 検討部会は、大規模かつ広域的な災害が発生した際に人的・物的支援を迅速かつ円滑に受け入れるなど防災体制の構築が必要となることから、想定される災害リスクを踏まえて広域防災拠点の整備方針など県全体の防災体制について「(仮称)奈良県総合防災体制基本構想」としてとりまとめに向けて有識者で構成。担当は広域受援推進係(電 話0742―27―8091)。
 五條県有地は、五條市黒駒町762番外の
敷地面積約64㌶(東エリア約454㌶+西エリア約194㌶)。コアゾーンに9・49㌶を充て、支援ゾーンは近隣府県等の応援部隊の受入で活用するベースキャンプ・駐車場等でコアゾーンを除く部分が対象。  コアゾーン(南部中核拠点の核となる区域)の整備イメージは▽進出・救助活動拠点(ベースキャンプと駐車場)7万7000平方㍍▽物資輸送拠点(支援物資保管庫)1600平方㍍▽航空搬送拠点(航空支援拠点)=①ヘリパッド(駐機場4ヵ所)1万5000平方㍍②格納庫500平方㍍③給油施設800平方㍍―の計9万4900平方㍍。
基本構想(案)で示した南部中核拠点のあり方を具現化するため整備基本計画を早急に策定する(セントラルコンサルタントが担当)。防災拠点としての効果を早期に発現させるように段階的に整備を進める。7年度に先行整備箇所の実施設計と工事を行って年度内供用、第2段階で11年度からコアゾーンの整備を進めて部分供用し、第3段階で支援ゾーンを整備して20年度に全体供用する予定。
先行整備計画の整備方針は▽旧ゴルフ場のグリーン部分や管理用道路を最大限に活用し、ヘリパッド及び通路を整備することにより大幅な造成を抑え、令和7年度中に工事着手し、早期に防災拠点としての効果を発現させる▽旧ゴルフ場のクラブハウス跡地や平坦なコース部の一部をベースキャンプ、駐車場に活用する。
整備内容は①ヘリパッド=約1400平方㍍(37・5㍍×37・5㍍)でグリーン部分を活用して整備②通路=約180㍍で管理用道路を活用して整備③ベースキャンプ・駐車場=約1・1㌶でコース部分・クラブハウス跡地を活用。

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