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紀伊山系 1月24日まで参加受付 天然ダム氾濫予測等危険度解析など
2025.1.17 近畿地方整備局
近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、「紀伊山系天然ダム氾濫予測等危険度解析業務」「紀伊山地における深層崩壊危険斜面の監視技術調査業務」「那智川流域流砂および水文観測調査業務」「木津川水系流域土砂生産ポテンシャル観測調査業務」の4件に簡易公募型プロポーザルを適用して1月14日に公示した。
参加表明書を1月24日正午まで、技術提案書を2月21日正午まで受け付ける。説明書等は1月24日正午まで交付する。申込先及び交付場所は奈良国道事務所内の近畿地方整備局総務部総務事務センター奈良・三重分室(電話0742―88―7830)。
参加資格は単体企業、同一の組合または同一の設計共同体のいずれかで、近畿地方整備局(港湾空港関係を除く)における令和7・8年度一般競争(指名競争)参加資格の定期受付の受付期間中において希望業種を土木関係建設コンサルタント業務として申請していること―など。業務場所は五條市。委託期間8年3月31日。
【紀伊山系天然ダム氾濫予測等危険度解析業務】
業務は、平成23年の紀伊半島大水害の被災箇所について観測機器の維持管理と観測データの整理及び解析を行うとともに、長殿暗渠排水施設リアルタイム観測システムの構築や降雨状況通知システムの運用保守を行うことを目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②観測機器の維持管理1式③観測データの整理及び解析1式④長殿暗渠排水施設リアルタイム観測システムの構築1式⑤降雨状況通知システムの運用保守1式⑥報告書作成1式。
【紀伊山地における深層崩壊危険斜面の監視技術調査業務】
業務は、平成23年台風第12号により深層崩壊が発生した新宮川水系赤谷川流域等において、深層崩壊が発生した斜面及び今後深層崩壊の発生のおそれがある斜面を対象に観測機器による斜面監視を実施し、深層崩壊発生蓋然性の高い斜面に対する適切な監視基準や体制及び被害想定実施箇所の絞り込み並びに被害想定について検討することで、大規模土砂災害対策及び流域監視に資する資料の作成を目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②観測機器の維持管理1式③深層崩壊危険斜面における警戒基準検討のための技術調査1式④発生規模及び被害想定の検討1式⑤危険斜面の監視体制調査1式⑥報告書作成1式。
【那智川流域流砂および水文観測調査業務】
業務は、那智川流域における斜面水文及び河川流砂水文観測を実施し、那智川流域における地形地質特性を考慮した降雨応答等の流出特性を把握するための解析等を行うとともに、新技術による土砂動態把握のための検討と地域特性を踏まえた土砂動態把握のための分析を行い、砂防分野における今後の土砂動態監視の検討に資する資料の作成を目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②資料収集・整理1式③観測データの整理1式④降雨流出応答の整理1式⑤観測機器計画・設置および整理1式⑥砂防堰堤堆砂域の土砂移動量推定手法の検討1式⑦那智川流域における土砂動態の特徴整理1式⑧報告書作成1式⑨水系砂防調査1式⑩観測機器の点検・維持管理及びデータ収集1式。
【木津川水系流域土砂生産ポテンシャル観測調査業務】
業務は、観測データを基に数値計算手法を用いて流域の土砂生産量や土砂移動量についてシミュレーションを行うことで地域特性を考慮した土砂生産ポテンシャルを評価する手法を試行して構築するとともに、手法の改善を行うことを通して流域の土砂災害危険度を算出することを検討するもの。
主な業務内容は①計画準備1式②資料収集1式③調査・観測1式④危険度評価のスキームの整理1式⑤対象渓流内の崩壊等危険度の検討1式⑥報告書作成1式。