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県防災統括室 1月20日までパブコメ 広域防災拠点基本構想(案)
2024.12.27 県総務部
奈良県総務部知事公室防災統括室は、「奈良県災害応急対策(防災拠点)基本構想(案)」をまとめ、パブリックコメントを実施している。案では、中核拠点を県北部は橿原市に、県南部は五條市に設けることを柱としている。
案は防災統括室のHPに掲載しているほか、県政情報センター(県庁舎東棟1階)・県民お役立ち情報コーナー(県立図書情報館、県産業会館、橿原総合庁舎、吉野町中央公民館の県内4か所)・防災統括室 (県庁舎東棟2階)でも閲覧できる。意見を1月20日正午まで郵送・FAX・HP掲載のメール送信フォームにより受け付ける。問い合わせ先は広域受援推進係(電話0742―27―8091)。
基本構想(案)は、大規模災害発生時に広域防災拠点において、全国からの応援部隊や支援物資を迅速かつ円滑に受け入れ、被災地へ展開することを目的として災害応急対策(防災拠点)検討部会(部会長・河田惠昭関西大学社会安全学部特別任命教授)での議論を踏まえ、県の新たな防災体制の方向性、県全体の防災体制を総合的に検討し、とりまとめたもの。
核となる拠点が1ヵ所の場合は施設の被災等により活用できなくなることが懸念される。代替性の確保のために複数の核となる拠点として県北部は橿原市に、県南部は五條市に配置する。北部中核拠点と南部中核拠点が相互に連携・補完することに より災害対応を実施する。北部中核拠点として県立橿原公苑・県立医大新キャンパス・ 橿原運動公園の3施設を位置付ける。南部中核拠点として五條県有地を位置付けて整備する。 その他の広域防災拠点は中核拠点の下に階層的に位置付ける。
五條県有地での整備イメージは▽進出・救助活動拠点(ベースキャンプ)7万7000平方㍍▽物資輸送拠点(支援物資保管庫)1600平方㍍▽航空搬送拠点(航空支援拠点)=①ヘリパッド(駐機場4ヵ所)1万5000平方㍍②格納庫500平方㍍③給油施設800平方㍍―の計9万4900平方㍍。基本構想(案)で示した南部中核拠点のあり方を具現化するため整備基本計画を早急に策定する(セントラルコンサルタントが担当)。防災拠点としての効果を早期に発現させるように段階的に整備を進める。
また、橿原公苑の活用案は▽野球場、多目的広場、駐車場=進出・救助活動拠点2万6000平方㍍▽陸上競技場=航空搬送拠点 2万1000平方㍍▽新設アリーナ=物資輸送拠点(支援物資保管庫)2500平方㍍。液状化対策を検討する。
さらに消防学校の移転場所については、五條県有地での併設案と旧高田東高等学校での単独案を比較検討、機能をより効果的に発揮できる整備方針を早急に決定し、早期の移転整備を推進する。