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都市再生機構 西日本地域UR低層建築物 耐震診断等を検討 URリンケージに業務委託
2024.11.21 独立行政法人
独立行政法人都市再生機構西日本支社は、総合評価方式一般競争入札「令和6年度西日本地域におけるUR低層建築物の耐震診断等検討業務」を10月29日に開札、URリンケージ(東京都江東区東陽)が2500万円(評価値46・8500)で落札した。予定価格2663万6000円。他の参加者はアイ・エス・エス、あい設計。
対象は平城第二団地(奈良市)の賃貸施設RCラーメン構造平屋建延べ面積811・7平方㍍など13施設。委託期間7年12月12日。担当は技術監理部企画第2課(電話06―4799―1112)。業務内容は次の通り。
▽現地調査等=①事前の現地調査により完成図との整合性を確認するとともに写真及び図面などの資料により記録する。また、設備及び周辺環境の把握を行う②外観・施設内・住戸内・共用部など改修設計に必要な現況調査及び劣化状況調査による報告(写真を含む)を行う③コンクリート強度等を調査する④コンクリートコア採取では圧縮強度試験及び中性化試験等を行ってコンクリートの性状等を調査する⑤コンクリートコア採取に先立ちアスベスト含有調査の必要有無について所管の行政と労働基準監督署等への確認・協議を行う。必要とされた場合は採取位置でアスベスト含有調査を行う⑥JISA1481規格群による定性分析を実施する⑦石綿含有が判定された場合は同規格群による定量分析を実施、石綿の含有率(0・1%以下か否か)を判定する。調査は仕上げ種別ごとに行い、調査位置1ヵ所につき3検体とする。調査の結果として含有が確認された場合は所管の行政と労働基準監督署に相談したうえで対応する。
▽対象建物諸元の整理=対象建物の諸元と修繕履歴並びに住戸専用部及び共用部の意匠について整理する。
▽耐震診断実施=対象建物の現状の耐震性能の確認を耐震診断の1次診断及び2次診断で行う(耐震診断結果は7年8月29日までに報告する)。
▽改修基本検討案の策定=①改修基本検討は補強を要すると判定された場合に実施することとし、補強仕様及びその概算ボリューム(鉄骨ブレース、柱鋼鈑巻、スリット設置等の補強仕様及びその構面数等)を算出する②機構内で開催される会議等のための資料として診断報告書と概算補強量を補完する内容(構造計算結果、各種図面及び仮設・施工計画等を含む)を適宜まとめたものを作成する。
▽構造デザインレビュー会議対応=報告のため同支社構造デザインレビュー会議に出席。会議資料として報告書抜粋版を用意する。