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中和土木 八千代で予備設計 桜井都祁線「白河バイパス」 新規事業化へ整備効果の検証も
2022.6.14 県土マネジメント部
奈良県県土マネジメント部道路建設課は、 総合評価落札方式一般競争入札「桜井都祁線(白河~川上)道路予備設計業務委託(道路改良基礎(都づくり))第46―委―1号」を6月2日に開札、落札した八千代エンジニヤリング奈良事務所に業務を委託した。
桜井都祁線「白河バイパス」について、令和4年度に道路予備設計(A)1・05㌔㍍と整備効果の検証を行う。業務場所は桜井市白河~川上。委託期間5年3月28日。担当は中和土木事務所。
桜井都祁線は桜井市初瀬と奈良市針町を結ぶ主要地方道であり、中和地域から名阪国道針ICへ至る主要経路の一つである。管内の区間は概ね改良されているが、白河地内においては未改良区間が残っている。この区間は昭和53年に白河バイパス(延長約2・5㌔㍍)として計画したものの地元調整等に時間を要したことにより、現在も事業未着手となっている。
また、この区間には長谷寺の門前町があり、通過交通と観光客との混在が課題にもなっている。これらの解消に向けバイパス道路の整備を検討しており、元年度にアジア航測で航空レーザー測量を、3年度に日建技術コンサルタントに委託して道路概略設計(B)を実施した。
今回の業務は、元年度に新たに道路整備の必要性を調査する路線として決定された桜井都祁線「白河バイパス」の新規事業化に向けた道路予備設計(A)及び整備効果のとりまとめを行うことを目的とする。
主要地方道桜井都祁線「白河バイパス」は、桜井市白河~川上間の延長約1・05㌔㍍。長谷寺参道から初瀬ダムを結ぶ現道の西側に位置するバイパス道路を新設するもの。道路規格は第3種第4級、設計速度40㌔㍍/時、車線数2車線。トンネル約600㍍、明かり部は起点側約250㍍、終点側約200㍍。
予備設計では、道路概略設計によって決定された路線について平面線形と縦横断線形の比較案を策定し、施工性・維持管理・走行性・安全性及び環境等の総合的な検討と橋梁とトンネル等の主要構造物の位置と概略形式及び基本寸法を計画し、技術的・経済的判定によりルートの中心線を決定する。
整備効果の検証では、現況(平成22年)のゾーニングを基にネットワークの追加等を行って桜井都祁線(白河~川上)が整備された場合と未整備の場合の2ケースにおいて将来交通量配分を行い、費用便益比を算出する。
また、資料(写真・図面、その他必要なデータ)を収集し、10月頃に予定している公共事業評価監視委員会の説明用資料(パワーポイント20ページ程度を想定)のデータを①事業の概要②事業の必要性③コスト縮減に留意して作成する。