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県産業創造課 ドローンを活用した物流実証実験 6月19日まで参加受付 物流地域課題の解決へ宇陀市内で

2024.6.11 県産業・観光・雇用振興部

 奈良県産業部産業創造課は、6月6日に公告した公募型プロポーザル「奈良県におけるドローンを活用した物流実証実験等業務委託」の参加表明書を6月19日まで受け付け、企業の元請実績の件数と概要を審査して上位5者程度を選出、企画提案書を7月8日まで受け付け、7月11日にヒアリングを実施し、参加表明書と企画提案書及びヒアリングを基に評価基準(100点満点)について審査して最高得点者を選定する。
参加資格は物品購入等に係る競争入札の参加資格等に関する規定による競争入札参加資格者で営業種目「Q4検査・分析・調査業務」または「Q7諸サービス」に登録している者であること―など。担当の電話0742―27―8814。
物流ドライバーの労働時間規制と人材不足により将来の顕在化が想定される「物流サービス水準の低下」という奈良県の地域課題に対し、次世代技術の一つであるドローンを活用した解決を図りつつ、県内のドローンビジネスの拡大や次世代技術を利用した地域提供サービスのモデル化による県内産業振興を図ることが業務の目的。この業務では、ドローン飛行実証実験の実施及びその事前準備並びに社会実装に向けた調査等を行う。
宇陀市内において物流地域課題の解決を目的としたドローンの飛行実証実験を実施する。業務量の目安は629万2000円込を上限とする。委託期間7年3月31日。
現時点で想定している実証実験の実施候補エリアは▽候補1=ドローン離陸候補地点は室生三本松、ドローン着陸候補地点は室生西谷と室生龍口。離着陸地点間の概算距離(室生三本松~室生龍口)約6・5㌔㍍▽候補2=ドローン離陸候補地点は菟田野松井、ドローン着陸候補地点は菟田野下芳野と菟田野上芳野と菟田野岩端。離着陸地点間の概算距離(菟田野松井~菟田野岩端)約5・7㌔㍍。業務内容は次の通り。
▽ルート等の提案=①当該候補地における実施が困難な場合には宇陀市内の別のエリアで実施可能な飛行ルートを提案する②飛行形態は目視外補助無し飛行(レベル3)以上等。
▽飛行実証実験体制構築=使用する機体は5㌔㌘以上の荷物を運搬可能等。
▽飛行計画の策定。
▽住民説明。
▽飛行実証実験の実施=農産物及び日用品を配送する実証実験を1回以上行う等。
▽社会実装に向けた今後の取組み等に係る提言・提案=①実証実験地域におけるドローンを活用した荷物等配送の社会実装に向けて想定される課題について飛行実証実験の結果等を踏まえた分析を行って解決策について提案する②実証実験地域の地域特性等を踏まえた物流以外のドローン利用用途やドローン等を活用した新サービス等について飛行実証実験の結果等を踏まえた分析を行って候補となる項目について具体的な提案する。なお、提案に当たっては可能な限り実施地域の職員や関係団体及び県内企業等の参画を検討するとともに、ドローンによる荷物等配送と相乗効果が見込まれる他の次世代技術等を活用したサービスを検討するなど将来的に継続可能な内容とする③以上2つの提案内容の実現の参考となる他県の事例や活用できる補助金・交付金等を示す。

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