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新所長 紀の川ダム統管小長谷健さん 「顔の見える関係を」
2024.5.17 近畿地方整備局
「甚大化・頻発化する洪水に備え、治水ともに利水も、リスクを考えて操作、運用していくことが大事。知恵を絞りながら地域の方々と水源地域の振興を図りたい」と語る。大滝ダムでは電力会社と協議し、気候変動への適応やカーボン・ニュートラルへの対応に向けて、ハイブリッドダムの実現を検討している。就任式では「職員とそのご家族の健康を一番に思っている。何でも話せるような、明るく楽しい職場づくりにしたい」と挨拶。
大和川工事事務所管理係長の時はゴミの不法投棄等の苦情対応にあたり、すぐに駆けつけ、顔を見ながら話す大切さを感じたという。大和川左岸におけるスーパー堤防事業の地元調整にも携わった。
豊岡河川国道事務所調査課時には、甚大な被害を受けた円山川で河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)に取り組んだ。「概ね5年間の復旧で約2㌔㍍の用地買収は至難の業であったが、対面で話すことを心掛けて対応した。仲間にも恵まれた」と当時を思い返した。
飲食店を巡ることが大好きで「吉野地方の地酒を味わってみたい」と話す。近畿地方整備局防災室長を務めていた時は災害が起こらないよう大阪の神社に通った。今も旅行では御朱印帳を携帯する。「県内のお寺や神社も巡りたい。特に明日香村の歴史を感じながら歩いてみたい」と語る。単身赴任生活で橿原市在住。奥様は兵庫県豊岡市で暮らしている。長女、次女は独立。出身は兵庫県佐用郡上月町(現在の佐用町)。昭和42年2月11日生まれの57歳。
【略歴】兵庫県立上郡高等学校農業土木科卒、昭和60年4月建設省に入省(豊岡工事事務所調査課)。河川部河川工事課、大和川工事事務所堺出張所、豊岡工事事務所河川管理課、同事務所調査課、淀川河川事務所調査課、豊岡河川国道事務所調査課、河川部河川管理課、河川部地域河川課、平成22年大和川河川事務所大和川下流出張所長、24年豊岡河川国道事務所調査第一課長、27年同事務所工務第一課長、28年河川部河川工事課長補佐、30年福知山河川国道事務所副所長、令和2年近畿地方整備局防災室長、4年河川部河川環境課長、5年河川部河川管理課長、6年4月現職。
(岡本)