一般記事

県リニア推進・地域交通対策課 明日香と三郷で実証実験 自動運転等デジタル技術活用

2024.2.2 県土マネジメント部

 奈良県県土マネジメント部リニア推進・地域交通対策課は、地域特性を踏まえたデジタル技術を活用した交通サービスの導入を目的に明日香村及び三郷町において自動運転バスの実験走行を実施する。担当は公共交通計画係(電話0742―27―8939)。
令和4年度から県内4市町村(五條市、三郷町、田原本町、明日香村)と共同して検討を行っているもの。現在、「令和5年度自動運転等デジタル技術を活用した交通サービス検討業務委託第010―委―1号」を長大奈良事務所(三郷町立野南)で進めている。
▽明日香村=近鉄飛鳥駅~高松塚古墳~キトラ古墳~近鉄飛鳥駅をルートに2月14日を除く2月8日~18日。
▽三郷町=JR三郷駅~FSS35キャンパス~JR三郷駅をルートに3月3日を除く2月28日~3月9日。
検討の対象となる県内5地域(明日香村、三郷町、五條市、田原本町、宇陀市)のうち、5年度に自動運転等デジタル技術を活用した実証実験を明日香村と三郷町で実施し、五條市と田原本町で実証実験実施計画案を作成、宇陀市で導入に係る検討を行う。
 業務は、自動運転とAIオンデマンド交通とMaaSの新たな公共交通の利用促進策等の導入を想定し、それらを実装するうえでの技術面・運用面の具体的な課題や、公共交通の維持・向上に向けた検討材料を抽出するため、次世代のデジタル技術を活用した交通サービス(デジタル交通サービス)に関する実証実験に向けた検討及び実証実験を行うことが目的。
県では、4年2月にデジタル交通サービスについて市町村への提案募集を実施し、同年6月に提案内容や地域特性等を考慮して、複数の提案の中から実証実験候補地5地域を選定した。各市町村においてデジタル交通サービスの導入を目的とした協議会を設置し、各市町村が希望する実証実験内容等について有識者や公共交通事業者及び地元関係者等と協議を進めてきた。
実証実験の実施後は、走行結果や利用者へのアンケート調査等を取りまとめたうえで、走行安全性・社会的受容性・利用者満足度・サービス実装可能性等の観点から検証を行う。特にサービス実装可能性の検証については、当該地域における他分野との連携といった観点や公共交通の維持・確保といった観点から検証する。町村や関係者と連携し、地域課題の解決やビジネスモデルの構築に向けた取組みについて検討する。
以上を踏まえたうえで実装に向けて次年度以降に実施すべき実証事件の内容について検討し、とりまとめる。サービス実装に向けた課題解決を検討し、奈良デジタル戦略において7年度に実施するとしている実装までのロードマップを作成する。
その他に、五條市(西吉野町 永谷地区)では永谷バス停留所~永谷集落内を想定ルートに実証実験実施計画(案)を作成、試乗会等を実施する。田原本町では近鉄田原本駅~青垣生涯学習センター~道の駅レスティ唐古・鍵の実証実験実施計画(案)を作成する。宇陀市(天満台)では内閣府未来技術社会実装事業(4年度~6年度)を活用し、自動運転車両及び予約システムを活用した輸送サービスの導入に向けた取組みが進められることとなっていることから、連携してデジタル交通サービスの導入に係る検討を行う。

会員登録
一覧に戻る