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11月22日に開催 橋梁の新技術活用点検研修
2022.11.8 近畿地方整備局
近畿地方整備局奈良国道事務所と近畿道路メンテナンスセンターは、『奈良県道路メンテナンス会議で橋梁点検~新技術を活用した点検のデモを実施~』の研修を11月22日に「新タコセ橋」(奈良市針町)で開催する。
今回活用する新技術は「光波測量機『KUMONOS』及び高解像度カメラを組み合わせた高精度点検システム『シン・クモノス』」と「コンクリ―ト構造物変状部検知システム『BLUEDOCTOR』」の2技術。
参加者は奈良県内の道路管理者。研修では新技術の概要説明と、実際の橋梁において点検のデモンストレーションを行い、道路管理者の技術力向上を図り、新技術の活用を推進する。《▽技術名=①対象部位②変状の種類③技術概要》
▽光波測量機「KUMONOS」及び高解像度カメラを組み合わせた高精度点検システム「シン・クモノス」=①コンクリ―ト橋の上部構造(主桁、横桁、床版、塔柱)、下部構造(橋脚、橋台)、路上(高欄)②ひびわれ、床版ひびわれ、変形・欠損、漏水・滞水、遊離石灰、鉄筋露出、変色③遠方より損傷の形状や幅を計測できる光波測量機「KUMONOS」と高解像度カメラの撮影・補正を組み合わせ、構造物表面の変状確認が可能な技術。「KUMONOS」で計測した形状や幅をもとに写真を補正することができるとともに、現地の情報をデジタルデータとして保存できる。
▽コンクリ―ト構造物変状部検知システム「BLUE DOCTOR」=①上部構造(主桁、横桁、床版)、下部構造(橋脚、橋台)、地覆②うき、剥離・鉄筋露出③連続打撃する自動ハンマと弾性(反射)波を検出する磁歪センサが50㍉間で一体型ユニットを構成し、トンネル・橋梁等のコンクリ―ト構造物のうき・剥離など欠損部(空隙)の有無・深さをリアルタイムに判定して表示する。打音点検前のスクリーニングとして活用することにより効率的に打音検査を行うことができる技術。
問い合わせ先は開催場所及びメンテナンス会議が奈良国道事務所(電話0742―33―1391)、新技術が近畿道路メンテナンスセンター(電話072―800―6222)。